三大疾病に特定疾病に重大疾病……? 何それ??

保険選びで失敗しないためには、数社の保険会社からパンフレットを取り寄せて比較するのがいいと言われます。でも、それぞれに違う言葉が使われている割には、保障内容は同じような気がすることもあって、混同してしまう人もいるのではないでしょうか?

今回は正しく理解できるように、混同しやすい保険の用語について解説していきます。

上皮内ガンは三大疾病保障の対象外?

厚生労働省の人口動態統計によると、昭和33年から現在に至るまで、日本人の死因は悪性新生物(ガン)、心疾患、脳血管疾患が上位3位を占めています。

保険会社のパンフレットなどでよく見る「三大疾病」とは、この統計実態からガン、急性心筋梗塞、脳卒中のことを指しています。医療が進歩したこともあって、もしもこれらの病気に罹患しても、昔に比べれば死亡に直結することが少なくなりました。しかしながら、長期の療養と高額な医療費がかかる場合がほとんどで、多くの保険会社では生存保障に重点を置いています。

ところが、多くの保険会社が販売している「三大疾病保障保険」ではガンや急性心筋梗塞、脳卒中と診断されるだけでは保険金は支払われず、これらの病気のいずれかにより「特定の状態」であることが支払い条件になっている場合があります。例えばガンであっても、上皮内ガンは保障の対象としない保険会社も多くあるのです。

そのせいかどうかは分かりませんが、保険会社によってはガン、急性心筋梗塞、脳卒中の三大疾病を保障する保険でありながら、三大疾病保障保険と言わずに「特定疾病」という名前をつけているところもあります。つまり、三大疾病と特定疾病はほぼ同じものなのです。