角膜潰瘍と巨大乳頭結膜炎以外にも注意が必要な疾患として、「角膜血管新生」がある。

「角膜(黒目)は血管がないから透明に見えますが、そこに病変ができたり、酸欠状態になったりすると角膜と白目の境目から角膜中心に向かい、血管が伸びて(新生して)きます。血管が角膜の中まで侵入してくると、角膜の透明部分ににごりが入ってきて、角膜の中心まで来ると視力障害が起きることもあります」

特にカラーコンタクトのような、酸素透過量の少ないレンズを長時間装用していると、目が慢性的な酸素不足に陥りやすい。おしゃれの一環として休日だけカラーコンタクトを楽しむ分には問題ないが、日常的に使用するのは避けた方がよい。

コンタクトとめがねはセットが基本

コンタクトレンズが本稿で紹介した疾患の原因の一端を担っているのは確かだ。ただし、適切な使い方さえしていれば問題なく防げるのも事実である。

このような疾患の簡単な予防として、コンタクトの装用時間を短縮すべきだと味木医師は解説する。

「例えば、飲み会が続いて体調が悪いときなどは、装用時間を短縮するとかめがねに切り替えるとかするだけでも全然違います。コンタクトは不必要に使うものではないのですが、その割にはめがねを持っていないユーザーが多いです。そのような人は、コンタクトを装用してはいけないほどの深刻な症状を呈した際に困りますよね。コンタクト使う人は、必ずコンタクトがないときに着けられるめがねを購入するようにしましょう」

※写真と本文は関係ありません


記事監修: 味木幸(あまき さち)

あまきクリニック院長、慶緑会理事長。広島ノートルダム清心高校在学中に米国へ1年の留学。米国高校卒業後に母校に戻り、母校も卒業。現役で慶應義塾大学医学部入学。同大学卒業後、同大学眼科学教室医局入局。2年間の同大学病院研修の後、国家公務員共済組合連合会 立川病院、亀田総合病院、川崎市立川崎病院・眼科勤務。博士(医学)・眼科専門医取得。医師として痩身や美肌作り、メイクアップまでを医療としてアプローチする。著書も多数あり。