衣類をたたむプロセスは意外に複雑……、機械が苦手な作業

セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズは5月30日、全自動衣類折りたたみ機「ランドロイド」をメディア向けに披露し、同日より限定予約販売の受付を開始した。ここでは、ランドロイドの姿と、セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズがランドロイドで実現しようとしている世界について紹介していこう。

ランドロイドを紹介するセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズの阪根信一代表取締役社長

素材の違う4つのデザインをラインナップ

ランドロイドは、2年前のCEATEC JAPAN 2015で初めてコンセプトモデルを世に公開して以来、「洗濯物をたたむ家事を自動化する家電」として紹介されてきている。だが、衣類をたたむプロセスは意外に複雑で、特にどんな衣類なのか判別する部分が、ロボティクス化の最大の難関となっていた。

人間ならば、衣類の一部をちょっと見ただけで、シャツなのかボトムスなのか、タオルなのか、まず間違えずに判別して折りたためる。機械でこれを再現するには、衣類を広げて撮影して画像解析して……と、幾多のプロセスをクリアしなくてはならないのだ。

ここで重要になるのは、ハードウェアよりもむしろソフトウェアであり、衣類をできるだけ早く正確に認識するAIの学習機能である。「衣類の折りたたみ」が、数ある家事の自動化ソリューションの中で空白地帯となっていたのは、AIの性能向上というバックボーンが必要だったからとも言えるのだ。

衣類を広げて、形状を識別して、折りたたむ一連のイメージ。メカ部分は企業秘密とのことで強烈なモザイクが掛かっている

実際、ランドロイドがまだできないこととして、「衣類の裏返し」「ボタン留め」「靴下のペアリング」を挙げている。このうち靴下のペアリングは、後日ソフトウェアアップデートで対応するとしているが、衣類の裏表を整えたり、ボタンを留めて折りたたんだりするには、衣類をランドロイドに投入する前に、人間の手で裏表を直し、ボタンを留めておく必要があるという。

そんな技術的な困難の多い製品をいかに解決して商品化するかが、まずはユーザーの関心を引いていたわけだが、同社の阪根信一 代表取締役社長は、「洗濯・乾燥した衣類をたたんだり、仕分けるのは、目指していることのごく一部に過ぎない。ランドロイドが提供できる価値はさらにその先にある」とした。