ソニーモバイルコミニュケーションズのAndroidスマートフォン「Xperia XZs」が国内でも登場した。ソフトバンクが5月下旬から発売すると発表しており、例年通りのXperiaシリーズであれば、今後NTTドコモやKDDIからも発表されるだろう。今回は、ソフトバンク版Xperia XZsのレビューをお届けする。

Xperia XZs

シンプルでフラットなデザイン、パフォーマンスも十分

Xperia XZsは、今年2月にスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress(MWC) 2017」で発表されたソニーモバイルの最新スマートフォン。国内モデルとしてはXperia XZの後継モデルに当たる。

基本的なデザインはXperia XZを踏襲しており、直線と曲面を組み合わせたシンプルな外観は継続。全体的にはフラットだが、側面のわずかな曲面で手の収まりがいい。背面には高輝度・高純度のメタル素材ALKALEIDOも継続して採用しているが、前モデルとは異なるサンドブラスト加工が、より発色が良くさせたという。

本体サイズは146×72×8.1mm、約161gで、ほぼフラットなデザイン

本体背面は高級感のあるメタル素材ALKALEIDOを採用

ソフトバンク版では前面・背面ともにキャリアロゴが入らず、Xperiaロゴだけ。グローバル版と同じデザインとなっておりイメージが良い。本体カラーはアイスブルー、ブラック、ウォームシルバー、シトラスの4色で、いずれも明るく爽やかな印象だ。

わずかにアールを持たせた側面。フラットで一体感がある

右側面の中ほどには、従来通り電源ボタン一体型の指紋センサーを搭載。この位置にあるセンサーは賛否両論だろうが、個人的には好きな位置ではある。側面にセンサーを配置する関係上、ディスプレイと本体の額縁に一定の幅が必要になり、他社に比べて狭額縁化が難しいというデメリットはあるが、手に持ってもテーブルに置いても、どの状態でもセンサーに触れやすいというメリットがある。

本体側面

本体上部と底部

デザイン上で最大の違いは、背面のカメラ部分だろう。今まで、背面との段差がないフラットなデザインが特徴だったが、今回はわずかにカメラ部が出っ張るようになってしまった。後述するカメラの高性能化にともなう変更だが、これは残念な部分。

わずかに出っ張ったカメラ部

今回は試用機のためベンチマークはできなかったが、Qualcommの上位チップセットであるSnapdragon 820を採用し、パフォーマンスに関しても十分だろう。スペック上は4×4 MIMOに対応するなどして、下り最大1Gbpsの通信速度をサポートしており、現状ではソフトバンクの回線速度をフルスピードで利用できる。

接続端子はUSB Type-Cで、USB 3.1対応により、高速なデータ転送が可能になった。急速充電機能のQuick Charge 3もサポートする。OSはAndroid 7.1を採用している。