多様性や生産性の向上と働き方改革の実践と言っても方向性は多岐にわたる。昨年は多くの企業ができるところから働き方改革を実践し、試行錯誤を繰り返しながら研究を重ねた年でもあったが今回は、「2017 Japan IT Week春」より「モバイル活用展」に出展していた日本マイクロソフトブースの様子をピックアップしてお伝えしよう。

まず、ブースに足を運んで強く印象に残ったのが、国内でもその導入事例が増えてきている「Surface Hub」を用いたデモンストレーションだった。チーム内のブレインストーミングや複数の遠隔地をつないだビデオ会議、ショールームでお客様向けにプレゼンテーションを行うなど、多彩な活用方法が提案されているが“実際のビジネスの現場でどう活用するのか?”にフォーカスされたデモンストレーションが行われていた。

Surface HubのOneNoteホワイトボードでできることを実演し来場者の興味を惹いていた日本マイクロソフトブース

Windows PCのOneNote同様、紙やディスプレイのサイズを気にすることなく、画像を貼り込んだり、画面上にペンで直接書き込みが行えるSurface Hub。直感的な操作は、利用者のリテラシーというハードルを引き下げ、ビジネスのみならず幅広いシーンでの利活用で力になってくれることだろう

同ブースでは来場者が自由にSurface Hubに触れることができるプレイアブルマシンも用意されていた。しかも、このSurface HubはSkype for Businessによって品川の日本マイクロソフト、ソフトバンクに設置された端末と接続されており、物理的な距離をICTの力で縮めより密度の濃い会議が行える特徴の一端を見せてくれていた。

ホワイトボードのような使いやすさと、デジタルデバイスならではの拡張性や機能性。Surface Hubの真価を探りたい! という来場者の皆さん、真剣にその操作感を自らの手で試していた姿が印象的だった

ワンタッチでビデオ会議に参加できるというSurface Hubの特徴をデモンストレーション。ビデオ会議のシステムは多数あるが、すべてのユーザーが同じ情報を見ながら、実際にOneNoteホワイトボードに書き込みながらディスカッションできるため、意思疎通や想いを共有しあうのにもってこいではないだろうか

Surfaceシリーズによって実現する“MS流働き方改革”。今回の展示では、日本マイクロソフトが導き出した“解”の一端が垣間見られた

オールマイティに活躍してくれるSurface Pro、写真家やデザイナーなどクリエイティブシーンで力を発揮するSurface Book。その他、日本市場への導入も期待されるSurface Studioや、先日発表された教育機関向けデバイスのSurface Laptop。OSの提供にとどまらず、ビジネス、教育、クリエイティブなど全方位に向けたデバイスを投入しているMicrosoft。ブースでは、そのSurfaceシリーズで実現する働き方改革の提案も行われていた。

Windows 10 Mobileを利活用したセキュアな環境で安心して作業が行えることがまとめられたパネルや、モバイルデバイスならではの利便性を活かした時間や場所にとらわれない多様な働き方を紹介したパネルには来場者がより詳しい内容を聞こうと説明員と話し込んでいる姿が見受けられた。

スマートフォンをPCライクに使用するビジネススタイルを提案していた日本マイクロソフト。いつでもどこでも、場所を選ばずに働ける多様な働き方の実現に向けたソリューションは注目を集めていた

Surface Hubのような多人数でのディスカッションやプレゼンテーション、ブレインストーミングに効果的なデバイスから、パーソナルユースのSurface Pro/Bookに教育機関向けのSurface Laptop。そして、モバイルデバイスでその存在感を高めていきたいWindows 10 Mobile。今回のJapan IT Week春で見せてくれた提案内容は、企業で利用されるOSを長きにわたり提供し続けている同社があらゆるビジネスシーン、多彩なデバイスを用いて導き出しす働き方改革の解のひとつと言えるのではないだろうか。