説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『FaceTimeオーディオって、データ通信料はかかりますよね?』という質問に答えます。

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FaceTimeといえば、映像と音声で構成される「テレビ電話機能」ですが、ここ日本でいうかぎり積極的に利用しているユーザは多くありません。音声通話の場合は、たとえ寝起きの状態でも支障ないものの、映像として見られてしまうFaceTimeの場合、親しい相手であっても身なりを整えなければならないからです。

FaceTimeオーディオは、そのFaceTimeから映像を除いたサービスです。音声のみでのやり取りとなるため、カメラの存在を気にする必要がありません。使いかたはFaceTimeと同じで、iPhoneの電話番号またはApple IDと関連付けられているメールアドレスを目印に呼び出せばOKです。電話アプリの「よく使う項目」に登録しておけば、キャリアの音声通話サービスと同じ感覚で利用できます。着信履歴も残りますから、不在着信に対しかけ直すこともかんたんです。

通信費を抑えられることも、メリットのひとつです。Apple IDを持つユーザであればサービス自体は無料ですから、Wi-Fiで利用するかぎりは費用はかかりません(有償Wi-Fiサービスを除く)。モバイル回線使用時は通信費(パケット代)がかかるものの、映像がないぶんデータ通信量は減りますから、それほど神経質になる必要はありません。

ご質問のとおりデータ通信量が発生することがあるのは確かですが、声質や音量、回線の状態など条件によってデータ量は上下するため、1分につき○円といった明確な料金体系にはなりません。強いていえば、1分あたり500キロバイトから1メガバイト前後になることが多く、それを自分が利用している通信プランにあてはめればおよそのパケット代がわかります。

1回の通話あたりの正確なデータ量は、『FaceTime』アプリで「オーディオ」タブを選択し、話した相手の行の右端にある「i」をタップ、現れた画面で通話履歴を見ればわかります。「1分(583KB)」などと通話時間とデータ量が表示されるので、参考にしましょう。

『FaceTime』アプリで話した相手の情報画面を確認すれば、1回の通話あたりのデータ通信量、ひいてはパケット代がわかります