ママ友LINEで陥りがちな3つのトラブル、対処法は? 便利な機能と会話のコツ(写真と本文は関係ありません)

最近は、ママ友との連絡もLINEという人が多いはず。グループLINEのトークについていけない、そもそもつながりたくなかった……など、ママ友トラブルのきっかけになることも増えてきている。ママ友とのLINEのやりとりで、トラブルにあわないためにはどうすればいいのか。うまく使うコツやLINEの設定方法について解説しよう。

ママ友LINEのトラブル3パターン

ママ友LINEのトラブルは、主に3つのパターンに分けられる。まず、トラブルのパターンを知っておこう。

(1)つながりたくない人と友だちになってしまった
(2)トークの内容からトラブルに発展
(3)トークの使い方が問題に発展

特に3つめのパターンでは、トークが多すぎる、トークから抜けられない、迷惑な時間帯にトークがくる、既読スルー・未読スルーなど、さまざまな態様のトラブルに悩まされている読者も多いだろう。

そこで次の項から、パターン別のトラブル対処法と、未然にトラブルを防ぐためのLINEの設定、コツについて解説していきたい。

友だちは手動で追加しよう

LINEは非常にプライベートなツールだ。あまり親しくない人とLINE上でつながると、見られたくないものまで見られてしまい、ストレスにつながることも。そこで友だち追加は、アドレス帳から自動的に同期させる形ではなく、手動で追加する設定にしよう。

設定方法は、LINEアプリを開き、「設定」→「友だち」→「友だち自動追加」「友だちへの追加を許可」をオフにするだけ。「ふるふる」「QRコード」「ID検索」などで友だち追加をすれば、つながりたい人とのみ、つながることができる。

「友だち自動追加」「友だちへの追加を許可」をオフにしよう

感情がからむことはLINEではなく対面で

元々、文章中心のコミュニケーションは難しいもの。誤読を生んだり、相手に不快な思いをさせたりしても、気づかないケースだってある。何でもLINE上で全てを済ませようとすると、トラブルにつながりがちだ。

LINEはチャットのように素早くやりとりされることが多いツール。しかし、送る前に必ず読み返して、誤読を生まないか、相手に不快な思いをさせていないか、確認してから送ることはとても大切になってくる。

そして、「感情がからむこと」「複雑なこと」は、LINEでやりとりしないようにしよう。プラスのコミュニケーションのみにとどめ、複雑なことは対面で直接話し合うようにすると、トラブルにつながりにくくなる。対面であれば、相手の反応がリアルタイムに分かり、相手の感情を害してしまっても、その場でフォローすることができるからだ。

LINEでうっかり他人の悪口を言ってしまい、キャプチャを撮られて当人に送られてしまったというトラブル事例も聞いている。自分が不利益を被るようなことは書かない、投稿しないよう心がけよう。

「LINEとの付き合い方」は人によって異なることを忘れずに

トークの使い方に関する問題は、とてもよく耳にする。なぜトラブルが生まれやすいのか。それは、LINEとの付き合い方が、人によって大きく異なるためだ。そのため、それぞれに異なる使い方、トークの感じ方に配慮をすることで、トラブルにつながりにくくなる。 まず、トークが多すぎたり、迷惑な時間帯にトークがきたりするなどの問題は、次のように対処しよう。

相手・グループのトーク画面を開く→右上の下向きの矢印をタップ→「通知オフ」をタップ

「通知オフ」をタップ

これにより、通知をオフにすることができる。

自分がトークを送る場合にも、相手にプッシュ通知が届くということを頭に入れておき、時間帯に配慮する必要があるだろう。朝早すぎる時間帯、夜の遅すぎる時間帯は避け、固定電話にかけてもいい時間帯を目安に送るようにしよう。また、トークの頻度が多すぎると、通知がたくさん届き、相手に迷惑をかけてしまうもの。特にグループ宛にトークを送る頻度や回数は控えめにしたい。

グループのトークがなかなか終わらず抜けたい時は、言い訳を言って抜けるのがお勧めだ。夫・子ども・姑・仕事・電話・宅配便などの誰もが納得して受け入れてくれるような外的な要因を言い訳にすると、角が立たない。後で時間が取れる時にまとめてトークを読み、返事が必要なものには返事を返すようにしておくといい。

そして、既読スルー(既読を付けたのに返事をしないこと)、未読スルー(いつまでも既読がつかないこと)についても注意が必要だ。もちろん気にならない人もいるが、自分のことを嫌っている、軽んじていると感じる人もいる。事前に「LINEが苦手で返事が遅いと思うけど、ごめんね。なるべく早く返事を返すからね」などと断っておくと、トラブルになりづらくなるだろう。

LINEはリアルの補完ツール。リアルコミュニケーションができていれば、LINEのやりとりはスムーズにできるはずだ。

著者プロフィール: 高橋暁子

ITジャーナリスト。
書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などについて詳しい。元小学校教員。
『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)など著作多数。テレビ・新聞・雑誌・ラジオ等メディア出演多数。Twitterは@akiakatsuki。
自身のブログ「高橋暁子のソーシャルメディア教室」で情報発信も行っている。