【レポート】

iPhoneの中国の低迷の4つの理由 - 松村太郎のApple深読み・先読み

1 iPhone戦略の2つの側面

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Appleは5月2日に、2017年第2四半期決算を発表した。Appleのビジネスの65%を占めるiPhoneの売れ行きは、アナリストや投資家以外にも注目が集まる。販売台数は5,080万台で前年同期比より1%減少という結果となった。Appleによると、在庫の縮小を図ったとしており、実売ではアナリストの予想の5,200万台前後を達成しているとしている。前年から微減となった販売台数に対して、平均販売価格は655ドルへと上昇しており、前年同期から2%上昇した。iPhoneの売上高も1%増加という結果となっている。

2017年第2四半期決算の数字

今回のAppleの決算を地域別で見ると、米国と欧州では10~11%の成長、中国は14%の減少、それまで2桁成長を維持してきた日本は5%減少、そしてアジア太平洋地域は20%の大幅な成長となった。

iPhoneの販売は、先進国における高付加価値化と、Appleが新たな市場として開拓している東南アジアやインド、中東地域での拡大、という2つの側面を見つけることができる。前者ではより大きい画面サイズや保存容量を備えるモデルが人気を集め、128GB以上のモデルにのみ設定されるジェットブラックやPRODUCT(RED) Special Editionなどが牽引する。

後者は、最新モデルよりも手ごろな価格設定となっているiPhone SE、iPhone 6s、iPhone 6s Plusで、iPhoneユーザーを増やすことが念頭に置かれ投入されている製品だ。その結果として、App Storeで支払いを行ったアカウント数の増加を導いた。その数字は過去最高を記録し、サービス部門の成長源となっている。

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インデックス

目次
(1) iPhone戦略の2つの側面
(2) 中国市場でなぜiPhoneが停滞しているか?
(3) 中国停滞、3つの理由
(4) iPhone 6とiPadシンドローム
(5) だからこそ、新しいiPhoneが待たれる

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