【レポート】

今から始める! 外貨建て投資入門

大統領が変わったことで引き続き注目されている米国経済。為替相場からはますます目が離せません。中には海外への投資に興味がありながら、外貨投資がわからないという人もいるかと思います。

そこで今回は初心者向けの外貨投資入門をお届けします。外貨投資というと外貨預金やFXが頭に浮かぶ人も多いかと思いますが、違ったタイプの投資商品もたくさんあります。日本にいながら比較的手軽に投資できるものもあるので、少しずつ挑戦してみてはいかがでしょうか?

海外にも手軽に積極投資が可能な商品は?

外貨預金や外貨MMFなど一般的になじみのある外貨商品は、利息はわずかにつくものの通貨そのものに投資するという意味合いが強い商品になります。預けたときよりも円安水準で円に戻すと為替差益が得られるので、この差益を期待して投資するという考えです。

外貨へ投資するメリットはこうした為替差益が得られるということもありますが、単に外貨に投資するだけでなく海外の株式や債券、不動産などに投資し、そのものの値上がり益や利息を得るという投資方法もあります。

海外の株や債券への投資というと、ハードルが高そうだし、資金もたくさん必要と思われがちですが、思ったよりも手軽に始められる商品もあります。それが海外ETFです。

海外ETFって何? どうやって投資するの?

ETFとは、証券取引所に上場されている投資信託のことで、上場投資信託とも呼ばれています。日経平均やTOPIXなどの指標に連動しているのでいわゆるインデックスファンドと同じような仕組みなので、「金融取引所に上場しているインデックスファンド」とイメージするとわかりやすいでしょう。

そして日本国内の指標に連動する国内ETFではなく、海外の指標に連動する外国版が海外ETFです。ニューヨーク市場など海外の株式市場に上場されているので、株式などと同じように価格がいつも確認でき、取引時間中に市場で売買できます。

海外の市場で売買されているETFはたくさんの種類があり、証券会社によって取り扱っている市場やファンドの種類が異なります。代表的なのがアメリカ市場で取引されているS&P500(アメリカの代表的な株価指数の1つ)などに連動するETFです。アメリカ株式市場の代表的な指標に連動する投資信託なので、指標の動きを確認しやすいETFといえるでしょう。

ETF、投資信託、株式の違い

トランプ政権発足以降、アメリカの株式はかなり値上がりしていますが、もっと手軽に投資できたらと横目で眺めていた人もいることでしょう。気になっても海外の個別株はなかなか手が出せないとあきらめていたなら、このような海外ETFに投資するのもひとつの考え方です。

アメリカだけでなく主要先進国の各指標に連動するタイプ、中国やインドなど新興国の株式指標に連動するタイプなど、様々なETFがあるので、これから期待できそうなものを選んで少しずつ投資するといいでしょう。

また、特定の市場の指標ではリスクが大きすぎると考えるなら、複数の国の主要な市場に幅広く投資するタイプなどもあります。ただし、投資先が広くなればなるほど価格の動きはわかりづらくなるので、資金に余裕があるなら自分で投資先を複数選んで分散投資する方がわかりやすいでしょう。

株式市場だけでなく商品市場に連動するタイプのETFもあります。また海外の不動産に興味があるならREIT指数に連動するETFも選択肢として検討できます。このように海外ETFを使えば、世界各国に幅広く投資することができます。

外貨投資で気をつけたいポイントは?

海外ETFなどに投資する場合には、ETFそのものの価格変動リスクはもちろんのこと、それにプラスして為替リスクも発生します。投資のタイミングによっては値上がり益が出たものの為替差益で損をしたということもありえるので注意が必要です。為替リスクを回避するには、円に戻さずに運用し続ける資金と決めておくのもひとつの方法です。

また、海外ETFの売買は手数料がかかります。同じETFでも、取引金額や証券会社によって手数料が異なるので、どんなETFをいくらぐらい取引したいのかあらかじめ考えた上で、証券会社を選ぶといいでしょう。まずは自分が取引している証券会社を始め、いろいろな証券会社を見比べて、外貨投資のノウハウを事前に準備しておくことが大切です。

<著者プロフィール>

堀内玲子
ファイナンシャルプランナー。証券会社勤務後、編集製作会社で女性誌、マネー関連書などの編集を経て93年に独立。96年ファイナンシャルプランナー資格を取得。FPとして金融・マネー記事などの執筆活動を中心に、セミナー講師、家計相談などを行う。著書に「あなたの虎の子資産倍増計画」(PHP研究所・共著)「年代別 ライフスタイル別 生命保険のマル得見直し教室」(大和出版)など。
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