【インタビュー】

18連勝の藤井聡太四段「強くなることが僕の使命」

1 プロでやっていける自信が付いた

将棋世界編集部
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将棋の史上最年少棋士・藤井聡太四段(14)の快進撃が止まらない。昨年12月、現役最年長棋士・加藤一二三九段(77)に勝利して以降、半年間にわたって白星を積み重ね、18日には、大阪市内で行われた第7期加古川青流戦で竹内雄悟四段に勝ち、公式戦18連勝中(18日現在)。過去10連勝が最長だったデビュー後の連勝記録を大幅に更新している。非公式戦でも第一人者の羽生善治三冠を破って世間を驚かせ、ワイドショーまで採り上げる時代の寵児となっている。連勝中、5月1日の対局(竜王戦ランキング戦6組準決勝=対金井恒太六段)を終えた翌日の藤井四段に聞いた。

藤井聡太(ふじい そうた)
2002年7月19日生まれ。愛知県出身。2016年10月に史上最年少となる14歳2カ月でプロ入り。現在は名古屋大学教育学部付属中学校に通う中学3年生
撮影:将棋世界

――対局の夜は、すぐに眠れるものですか?

……そうですね、やっぱり興奮してしばらく眠れない感覚はありました。対局の日は、終わってしばらくは(当日の)将棋のことを考えてしまいます

――昨日は対局後に「プロでやっていける自信が付いた」と。あのような言葉は初めて聞きました。

プロになったらどうなるか(勝てるかどうか)と考えていましたので。(奨励会=棋士養成機関)三段に上がった頃も、最初は降段点を取ってしまわないか(成績が悪いと二段に降段する)と思っていたんです。(連勝中は)苦しくしてしまった将棋もありますけど、乗り越えてこられたのは自信になりました

――当然、勝てば自信になる。

結果もですけど、対局に慣れてきたこともあります。でも、5時間の持ち時間って長いですよね……。自分は使い切って秒読みになる形にはなかなかならなくて、残り10分を切ったことがないんです。早見表(記録係が盤側で示す残り時間の表)が出るのが怖いので……

――デビュー戦と現在で自分は変化したと思いますか? 棋士間からは「強くなっている」という声も聞こえてきます。

実力としてどのくらい伸びているのか、どのくらい強くなったのか、どのくらい(の位置)にいるかは、なかなか数局では分からないです。逆に序盤で形勢を損ねてしまう将棋が多いので、序盤の組み立てが課題だと思うようになりました

――11連勝の新記録を樹立した際の「望外」という言葉が話題になりました。やはりいまも望外という気持ち?

……そうですね。当然、自分の実力以上の結果が出ているというのが実感です

――印象に残る一局、あるいは一手は。

やっぱり苦しくしてしまった将棋の方を覚えています。大橋(貴洸四段)さんとの新人王戦、小林(裕士七段)先生との王将戦……。相当悪くしてしまいましたから。あと、やはり加藤(一二三九段)先生との初戦です。1秒も読んでいない手を強い手つきで指されて相当ビックリしました

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インデックス

目次
(1) プロでやっていける自信が付いた
(2) (羽生さんへの)憧れから抜け出さないと
(3) AIコンピュータ将棋への興味
(4) 私生活「テレビはニュースとNHK杯を観るくらい」
(5) 将棋に巡り合えたのは運命
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