【インタビュー】

18連勝の藤井聡太四段「強くなることが僕の使命」

3 AIコンピュータ将棋への興味

将棋世界編集部

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15連勝となる竜王戦ランキング戦6組準決勝
撮影:中野伴水

――美しさの概念も含め、コンピュータの進化は既存の常識や価値観を変化させたように思います。

電王戦は注目して見てきました。棋譜を見れば当然コンピュ―タの強さを感じますし、いろいろな発見があります。コンピュータが台頭したいまは過渡期で、世間の方からすると『コンピュータに勝てないの?』と思われるかも知れませんけど、いずれは他の分野においてもそのような時代は来ると思います。コンピュータの方が強くなったとき、棋士の存在意義が問われてくると感じます

――中学校でAI(人工知能)の研究をされたと聞きました。

大学の教育学部付属中学なので、大学の先生に話を伺う機会がありまして。将棋でも囲碁でも、強いコンピュータが現れて人間が負けたとなるとAIへの脅威論が出てきたりしますけど、空間の限られたボードゲームはAIが得意とする分野ですので。今は自動運転の開発が進められていますけど、AIが人間と同じ知能を持つかといったら別の話で、汎用人工知能は自動運転の延長にはない、という話を伺いました

――コンピュ―タは、藤井さんの将棋観にも変化を与えたのでしょうか。

自分も1年ほど前から研究に使っていますけど、いまのソフトは強化学習によって人間とは違う価値観があり、感覚が進歩してきたというか高まってきたように感じます。序中盤は人間からすると茫洋としていてなかなか捉えづらいですけど、コンピュータは評価値という具体的な数値が出るので、活用して参考にすることでより正確な形勢判断を行えるようになると思います。居玉はよくないとか、人間はパターンで考える感覚がありますが、コンピュータは居玉でもいい形というのを捻り出してきたり、局面を点で捉えますので

――電王戦は終わりますが、自分も勝負したい、という思いは。

……う―ん、そうですね……。勝負として対局する時代ではなくなっていくとは感じます

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インデックス

目次
(1) プロでやっていける自信が付いた
(2) (羽生さんへの)憧れから抜け出さないと
(3) AIコンピュータ将棋への興味
(4) 私生活「テレビはニュースとNHK杯を観るくらい」
(5) 将棋に巡り合えたのは運命
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