【レポート】

クレジットカード支払いの「おつり」でロボアドバイザーが資産運用? ウェルスナビのアプリ「マメタス」とは

日常生活の買い物の「おつり」を積み立てて気軽に資産運用できる、そんな新サービスが登場した。ウェルスナビは5月17日、スマートフォン向け資産運用アプリ「マメタス」を5月下旬より提供開始すると発表。同日、都内で記者説明会を行った。

ウェルスナビが資産運用アプリ「マメタス」を発表。同社 代表取締役 CEOの柴山和久氏がサービスの概要を説明した

おつりを積み立てる? 「マメタス」の仕組みとは

記者説明会には、ウェルスナビ 代表取締役 CEOの柴山和久氏が登壇してサービスの概要を説明した。マメタスは、クレジットカードでの支払いで発生するおつりを積み立てて、ロボアドバイザーで資産運用するサービス。サービス開始当初はiOS版の専用アプリを提供、その後Androidにも対応していくという。

アプリの利用画面。サービス開始当初はiOS版の専用アプリを提供、その後Androidにも対応していく

おつりの金額は100円、500円、1000円の端数から選択する。例えば120円の商品をクレジットカードで購入した場合、100円なら80円、500円なら380円、1000円なら880円が資産運用に廻される。つまり1回の買い物で発生する数十円~数百円で投資するイメージとなる。貯まったおつりは毎月1回、銀行口座から自動的に引き落として資産運用される。資産運用については、同社がすでにサービスを提供しているロボアドバイザー「WealthNavi」が行う。

マメタスの仕組み。資産運用は、同社のロボアドバイザー「WealthNavi」が行う

WealthNaviは、国際分散投資を全自動で行うサービス。利用者が指定の口座に入金するだけで、ロボアドバイザーがETFをNY証券取引所に自動発注する仕組みで、定期定額の積立投資なども自動で行う。柴山氏は「WealthNaviは資産運用の知識や経験のない方にも、気軽に始められるようにという想いから開始。20~50代の働く世代の資産運用をサポートすることを目的にしている」と説明する。昨年7月の正式リリースから9か月で申込件数は1万8,000件を突破、預かり資産は100億円を突破しているそうだ。

マメタスは、WealthNavi for 住信 SBIネット銀行の利用者からサービスを提供開始。その後、順次拡大していく見込みだという。

マメタスは、WealthNavi for 住信 SBIネット銀行の利用者からサービスを提供開始する。その後、順次拡大していく見込み

貯蓄から投資への流れを進める

マメタスを開発した背景について、柴山氏は「国内の企業は退職金が減少しており、年金にも不安が募る。そうした中で、資産運用への関心が高まっている。でも最初の1歩が踏み出せない。実際のところ日本では、個人金融資産1,800兆円の半分以上が預貯金に充てられているという現実がある。これは他の先進国と比較しても突出して高い」と指摘する。

日本では、個人金融資産1,800兆円の半分以上が預貯金に充てられている。他の先進国と比較すると預貯金の割合が突出して高い

「貯蓄から投資への流れを進めることで、よりバランスのとれた個人金融資産の配分になる」と柴山氏。それを促すには、心理的なハードルを下げていく必要があるという。「マメタスは、投資や資産運用は怖い、損しないか不安、自分には縁がないと思う人たちを対象にしている。日常生活の中に資産運用サービスを連結することは、社会的な意義にもつながる」と説明していた。

月々いくら資産運用できるのか?

記者の質問に柴山氏が回答した。月々どのくらいの金額を資産運用に廻せるイメージか、との質問には「支払いの形や頻度によって変わってくるが、例えばよくクレジットカードを使用する人が100円で設定した場合、1回あたりの買い物でおつりが平均50円発生する。1日5回買い物をすれば250円。すると1か月で7,000~8,000円くらいになる」と解説。

続けて「普段の買い物は現金が中心という人は、こうしたサービスを機にクレジットカード、デビットカード、あるいはApplePayのような新しいサービスを使い始めてみようかと思ってもらえる」と話した。

現在、日本国内ではネット決算の取引額が拡大しつつあり、その中でマメタスの利用者も増えるのではないかと期待を寄せているという。今後1年間で30万人の利用者を目指す考えだ。

人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事