最後に、ARの活用でまず取り組まれるであろう分野のゲームについて、だ。ARの気づきもポケモンGOというゲームによってもたらされており、やはり初期コンテンツとしてのゲームへの期待は大きくなる。

前述のテーブルとカップの画像認識の例では、カップを守るタワーディフェンスゲームを、画面の中の操作と実際の空間でのジェスチャーで楽しむデモが披露された。ポケモンGOもそうだったが、日常を遊び場に変えることが、ARゲームの楽しみ方になるだろう。

松村太郎(まつむらたろう)
1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「LinkedInスタートブック」(日経BP刊)、「スマートフォン新時代」(NTT出版刊)、「ソーシャルラーニング入門」(日経BP刊)など。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura