今回発表された「Today at Apple」の世界規模での展開は、Apple Storeを訪れる新たな理由を作り出そうとしている。

これまでも、Apple製品の使いこなし方を日常的に紹介するセミナーを、シアターその他で開催しており、また個別に製品の使い方を教えてもらうことができるOne to Oneトレーニングプログラムを、2007年から展開していた。

One to Oneプログラムは2015年に終了し、よりテーマに特化したワークショップの開催に注力していくとしていた。そして今回、Today at Appleを展開する運びとなった。カバーするのは初心者だけでなく、プロも対象にしている。Apple Storeに配置された、1つ以上の芸術分野のエキスパートでApple製品についての高度なトレーニングを受けた「Creative Pro」が講義を担当するようだ。

Today at Appleのセミナー風景。シアター形式ではなく、ボックス型のイスを自由に動かし、車座になってセミナーを受ける事ができる風景が新鮮だった

写真のカテゴリーでは、iPhoneでの撮影や写真の整理といった入門編から、Apple Store周辺を歩きながら、構図や光、動画などの撮影手法を学べる「Photo Walk」、ソーシャルメディアでの効果的な写真の活用や、写真、アートの歴史に至るまで、多彩な講座を用意する。

写真だけでなく、スケッチや文書作成、プログラミングでも同様の展開を行っていくという。Studio Hourは前述のCreative Proによる90分講義であり、Kids Hourではこども向けの創造力やコードを学べるセッション。そしてPro SeriesではFinal Cut Pro X やLogic Pro Xといったプロアプリケーションの専門的なセミナーが用意され、プロの写真家やミュージシャンを招いたトークセッションなども企画される。

既にToday at Appleを展開しているサンフランシスコのApple Union Squareのページでは、どんなプログラムが展開されているかを見ることができる。各セミナーは予約制で、店舗のウェブサイトから予約が可能だ。