昨年(2016年)に発売されたDyson Supersonicは、羽根のない扇風機でおなじみの「Dyson Air Multiplier」の技術を応用したヘアドライヤー。一般的なドライヤーはヘッド部分にモーターや羽などのパーツを格納するが、Dyson Supersonicはハンドル部分にこれらの部品を収めている。このため、重心が手元にあり、長く使用しても疲れにくいという特徴を持つ。ヘッドは筒型形状で中心が空洞になっているため、ロングヘアでも髪を巻き込みにくい。

さらに、最大の特徴がAir Multiprierの「風を巻き込む」技術により、風量を3倍までに増幅できること。Dyson Supersonicはモーターにハンドルに格納できるほどのコンパクトな「ダイソンデジタルモーターV9(DDM V9)」を採用しながら、驚くほどの大風量を実現している。

ヘッドが筒型のDyson Supersonic。新モデルの外観は従来製品と同じ

一般的なドライヤーと違い、おもにハンドル下部から給気するため、ロングヘアでも髪を巻き込みにくい

アタッチメントに磁石で着脱できる「ダイソン スムージングノズル」「ダイソン スタイリングコンセントレーター」「ダイソン ディフューザー」を付属。アタッチメントも従来モデルと同じものだ

日本人のために改良されたドライヤー

今回の新モデル発表会には、ダイソンの研究デザイン開発 パーソナルケア グローバル カテゴリー ディレクターでもあるトム・クロフォード氏が登壇。新モデルが「日本人向け」に改良されていることをアピールした。クロフォード氏は「日本人は髪のインナーとアウターの美しさ、どちらも重要視する」とコメント。さらに、インナーとは髪の健康、アウターはスタイリングの美しさだと解説した。

ダイソンの研究デザイン開発 パーソナルケア グローバル カテゴリー ディレクターでもあるトム・クロフォード氏

クロフォード氏は、髪の健康において特に問題となるのが「濡れたまま放置すること」だとも。髪は中心となる「コルテックス」と、表面を覆う「キューティクル」という大きく2層で構成されている。

キューティクルはウロコ状に髪をコーティングしているが、濡れている間はウロコが開くため、髪の中心に水がしみ込みやすい。この状態でキューティクルが閉じると、髪内部で蒸発した水分の出口がなくなる。このため、出口のなくなった水分が髪の内部に「穴」を開けてダメージを与えるそうだ。クロフォード氏は、このようなダメージを与えないために重要なのが、シャンプー後に髪の根元までしっかりと乾かすことだとした。

一般的なドライヤーは風圧が弱いため、髪の表面だけを乾燥させることが多い。しかし、Dyson Supersonicは風圧で髪を「かき分ける」ように乾燥。根元までしっかりと乾かす。また、本体に内蔵された温度センサーが1秒間に20回温度を測定し、髪が加熱しすぎないように風の温度を制御する。

濡れた髪を放置すると、閉じ込められた水分が髪内部に「穴」を開けることも(写真左)。穴があいた髪は光を乱反射するので、見た目もツヤがなく不健康な髪に見えるという