お風呂に入ろうと思ったら、湯垢や髪の毛などが浮いていて嫌な思いをしたことはありませんか? 沸かし直すのは手間もかかるし、水道代やガス代も高くつきますよね。できればお湯はそのままで、手軽に汚れだけ取りたいところ。今回は新聞紙一枚で湯船をきれいにする方法があるというので、実践してみることにしました。

ゴミや汚れが浮くお風呂、奇麗にしたい!

入浴後の湯船に新聞紙を浮かせてみると……

筆者宅では子どもたちと夕方に風呂を済ませた後、帰宅した家族が追い炊きをして入浴するスタイル。自分たちが入った後の湯船にはこれまで特に注意していませんでしたが、今回の実験にあたって、自分たちの入った後のお湯がどれだけ汚れているのか確認することとなりました。

3人が入った後の浴槽には、髪の毛やゴミが浮かんでいるのがわかります。また、写真には写っていませんが、よくよく湯面を見てみると油のようなものや細かい毛やゴミが数多く浮かんでいました。この浴槽に新聞紙を広げて浮かせてみます。

新聞紙を広げて浮かせます

新聞紙はみるみるうちに水分を含んでいきました。10秒ほどして新聞紙をつまんで持ち上げてみると、新聞紙は非常に破れやすくなっていてぐちゃぐちゃになりました。

当たり前ですが、ぐちゃぐちゃになるので慎重に持ち上げましょう

新聞紙を取ったときに一緒に取れたと思われる髪の毛が写真左上に映っています。細かいゴミなどもいつくか取れたようですが、新聞紙の印字にまぎれてはっきりはわかりませんでした。しかし、写真には写らない細かい毛やゴミ、そして油のような表面に浮かんでいるものに関しては、肉眼で見てかなりきれいになったように感じました。

ゴミを浮かせて再実験

ここまでの実験で、浴槽に浮かんでいる小さな汚れはきれいになることがわかりましたが、どのようなゴミなら取れるのかまだはっきりしません。そこで、次はわざとゴミを浮かせて再実験することにしました。

今度はあえてゴミを浮かせてみました

今度は、繊維質の高いホコリ状の汚れを大小混ぜていくつかと、髪の毛を何本か浮かせてみました。果たしてどのゴミがきちんと取れるのでしょうか。

先ほどと同じ手順で新聞紙を浮かせて、新聞紙を取りだしてみると、今回もやはり髪の毛が引っ付いてきましたが、大きなゴミは取り切れませんでした。

大きなゴミは新聞紙では取れないよう

また、底の方に沈んでしまったゴミや髪の毛も取りきることができませんでした。

沈んでしまったゴミも取りきれません

細かい汚れ落としに有効活用して

これまでの実験で、大きすぎる汚れや、沈んだ汚れを新聞紙で取り切るには限界があることがわかりました。やはり目に見えるような大き目の汚れは、網などですくう方が手間にもならず、良いと思われます。

一方で湯に浮かんだ皮脂汚れや細かい汚れを落とすには新聞紙が有効であると考えられます。衛生面でどれだけ効果があるかはっきりはしませんが、家族が多い家庭などでは、気になる汚れを新聞紙一枚で取れるというのは非常に助かるのではないでしょうか。

お風呂を沸かすには、水道代もガス代もかかってきます。節約のためにもいちいち沸かし直しはしたくないところ。新聞紙一枚を10秒ほど浮かすだけのこの方法、ぜひ家庭で活用してみてはいかがでしょうか。

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