国内のウェアラブル市場が慌しくなるかもしれない。GPS搭載デバイスを多数製造するガーミンがターゲットを拡大して市場開拓を進めようとしているからだ。

あのガーミンが国内市場開拓に本腰へ

知る人ぞ知るメーカー

ガーミンはスイスに本社を置くGPS搭載デバイスメーカー。米国株式インデックスS&P500の採用銘柄に指定されており、2016年度の売上見込みは3,000億円と規模は大きい。自動車、船舶、航空機業界と深く関わりを持ち、それらの業界で培った品質基準をもとにコンシューマー製品に展開しているが、これまでは知る人ぞ知るメーカーだったかもしれない。

特にマラソン、トライアスロン、自転車競技で利用するGPS搭載デバイスといえば、ガーミンが筆頭に上がるほど認知度は浸透している。しかし、健康維持を目的にフィットネスに取り組むライト層への認知拡大には課題を残していた。

そこで今回、ガーミンの日本法人ガーミンジャパンでは、新製品を発表するとともに、新たな戦略を発表。女性層など新たな層の開拓を進めるとともに、スポーツ、健康、美容、安全をキーワードとして認知拡大を目指す。

そのために、ブランドアンバサダーとしてタレントの道端カレンさんを起用した。道端さんはモデルであり、2児の母であり、トライアスリートであり、多様な側面を持つ。トライアスロンでは日本トライアスロン連合の年代別2016年ランキングで3位に位置づる実績の持ち主。本格派でありながら、女性まで広くリーチできる多様性からアンバサダーのイメージに適合したようだ。

また、カテゴリーアンバサダー4名を発表し、各種イベントや大会においてガーミン製品のブランディング活動を行っていく。

写真左から、オーシャンアスリート金子ケニー氏、国際山岳ガイド近藤謙司氏、道端カレンさん、トレイルランナー奥宮俊祐氏、マラソンランナー八木勇樹氏