【レポート】

ローテクでも有望? DeNAが参入した保険事業の可能性

2 顧客とDeNA双方のメリットは?

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顧客側から見れば、最初から自分と相性のよさそうな保険募集人を選ぶことができ、保険募集人サイドから見れば、商談前に顧客の情報をある程度得ることができるため、より効果的な商品の選択やトークを考えることができる。実際にローンチ前のテストを体験した人の感想では、自分のニーズに合った保険募集人と会えたこと、出産や転職といった人生設計も踏まえた相談ができたなど、親身な対応が好評を得たようだ。

マネタイズの面を見ると、保険募集人は毎月1万円の月額基本料と、面会(商談)が1件行われるたびに3万円の手数料を支払う(商談成立ではなく、商談が発生した時点で支払う)。一見手数料が高額すぎるように思えるが、保険商品では1件成立したときのコミッション(報酬)が10万円代と言われており、仮に12万円とすれば、面会3件につき商談が1件成立すれば、基本料も含めて利益が出るということになる。実際のところ、顧客の事前情報があれば商談成立率は50~60%程度、腕のいい保険募集人であれば70~80%も見込めるとのことで、購入意欲の高い顧客紹介料と考えれば妥当な水準と言えるだろう。

DeNAとしては面会成立の段階で収入が得られるため収入機会はかなり多くなりそうだ。保険募集人側としては、一度得たチャンスは効率的に活かしていきたい

本サービスは4月18日より、当面は東京都と神奈川県、千葉県、埼玉県の一都三県を対象に実施される。マッチング対象となる保険募集人はアイリックコーポレーションの中から選抜された10名が登録されているとのことで、将来的にはさらに人数を増やしたり、フランチャイジーにも広げていくという。また「ほけんのコーデ」そのものはアイリックコーポレーションの専用サービスではなく、他の保険販売代理店等にも利用を広げていくという。

なお、発表会中の情報では、当日朝10時に発表し、発表会中の12時半の段階で、すでに10件の申し込みがあったという。この数が多いのか少ないのか、DeNA側としても判断しきれないということだが、まずはいいスタートを切ったと言えるのではないだろうか。

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インデックス

目次
(1) 人柄で決まる成約
(2) 顧客とDeNA双方のメリットは?
(3) 今はローテク
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