米Mozillaは、4月19日(現地時間)にFirefoxの新バージョンとなる「Firefox 53」をリリースした。今回のバージョンアップは、予定よりも1日遅れとなった。前バージョンの52からは、52.0.1と52.0.2がリリースされている。52.0.1では、以下のセキュリティアップデートが行われた。

  • createImageBitmap()における整数オーバーフロー

52.0.2では、以下の修正が行われた。

  • インドの一部言語のフォールバックフォントにNirmala UIを使用
  • セッション復元時にタブ上のサイトアイコンが読み込まれない問題を修正
  • Linuxでの起動時のクラッシュを修正
  • 新規インストール時に既定のブラウザを変更するかどうかを尋ねるプロンプトが表示されない問題を修正

したがって、今回のアップデートは、52.0.2からとなる。本稿では、Firefox 53の新機能ついて紹介したい。なお、Firefox 53の新機能ではないが、WebExtensionsの導入に向けていくつかの変更があったので、それを紹介しよう。まず、AMO(addons.mozilla.org)で、旧式のアドオンの新規受付が停止された。さらに、Firefoxにおいては、マルチプロセスFirefoxが初期設定で有効化され、WebExtensions APIを経由しないアドオンからのバイナリアクセスが制限される。

繰り返すが、Firefox 57からXULを使ったアドオンは使えなくなる。そのための布石ともいえる作業が進行しつつあるということだ。旧いアドオンを使う必要があるならば、当面はESR版を使用することで対応可能である。あくまでも自主的な対応とならざろうえないが、必要に応じて対応してほしい。

Firefox 53のインストール

すでに自動アップデートが可能な状況になっているが、ここでは手動でアップデートを行おう。Firefoxメニューの[ヘルプ]→[Firefoxについて]を開くと更新が自動的に開始される。[Firefoxを再起動して更新]をクリックする(図1)。

図1 Firefox 53へのアップデート

新規に、Firefox 53をインストールする場合、FirefoxのWebページからインストーラをダウンロードする(図2)。

図2 Firefoxのダウンロードページ

[Firefox無料ダウンロード]をクリックし、保存したファイルをダブルクリックして、 インストールを開始する(図3)。

図3 Firefox 52のインストール

画面の指示に従い、インストールを進めてほしい。