【レポート】

陸の軍艦島か日本のマチュピチュか! 神秘なる中津・耶馬渓で穴場絶景を

1 渓谷群が魅せるそれぞれの絶景--3つの探勝道を歩きながら大地を感じる

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大分県中津市の国指定名勝「耶馬渓(やばけい)」は、日本新三景や日本三大奇勝にも数えられる九州屈指の景勝地だ。本耶馬渓や青の洞門、その奥に広がる深耶馬渓、裏耶馬渓等の渓谷美は四季折々に異なる絶景をつくり出す。

大分県中津市、耶馬渓の中に屏風を広げたように岩峰が壁のように連なる「古羅漢」は、"日本のマチュピチュ"の異名も持つが、その姿はまるで陸の軍艦島といった雰囲気

だが、ここにはまだまだ人に知られていない穴場絶景やパワースポットが埋もれている。また、中津にはからあげや鱧(ハモ)シュウマイなどのご当地グルメ、金色温泉など個性あふれる温泉宿や立ち寄り湯の施設も充実している。今回はそんな中津の魅力をたっぷり紹介しよう。

真の耶馬渓の魅力に触れる探勝道

「耶馬渓」は日本最大の火砕流台地と山国川がつくる渓谷群で、大正12(1923)年に国名勝、昭和25(1950)年に耶馬日田英彦山国定公園に指定された。岩峰がそそり立つ本流の本耶馬渓、溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)の柱状節理が壁のように立つ支流の裏耶馬渓や深(しん)耶馬渓、本耶馬渓下流には「青の洞門(あおのどうもん)」など多数の見所を有し、新緑や紅葉の季節は多くの観光客でにぎわう。

新緑の本耶馬渓、「競秀峰」の下、山国川沿いには「青の洞門」、奥に通称オランダ橋と呼ばれる石橋として日本一の長さを誇る「耶馬渓橋」がある(画像提供: ツーリズムおおいた)

耶馬渓を代表する名所、禅海和尚が30年をかけ手掘りしてつくった全長約342mの「青の洞門」がある「本耶馬渓」へは、JR中津駅から約13km、路線バスで30分となる。本耶馬渓は山国川にかかる大正12(1923)年架橋の石橋「耶馬渓橋(通称オランダ橋)」から、石橋の貴婦人と呼ばれる「羅漢寺橋」まで片道約1.5kmのエリアにあり、青の洞門の上には山国川に面し約1kmに渡り、8つの峰が競い合うように聳え建つ岩峰「競秀峰」がある。

競秀峰めぐりの入り口に掲示されている「競秀峰探勝道案内図」。3つのコースの見所や難易度等が記されている。中津市HPにはマップもある

ここでオススメのビュースポットは、山国川にかかる禅海橋の上や対岸だ。下から眺めるより、競秀峰の全容や手彫りの洞門の明かり取り窓もよく見える。橋を渡り川の対岸に行く人は多くないが、対岸にある田んぼではゴールデンウィーク頃にネモフィラが咲き乱れ、初夏には青田、秋にはたわわな稲穂と美しい渓流美のコラボを楽しめる。禅海橋を渡った先には、食事やお茶をしながら本耶馬渓の景色が楽しめるビュースポット「レストハウス洞門」もある。

競秀峰や青の洞門は禅海橋を渡った山国川をはさんだ対岸から見ると異なる姿が見える。写真は縁結びのご利益で知られる毛蕨神社の鳥居(画像提供: 洞門ドットコム)

6つの展望台から望むそれぞれの絶景

さらに、競秀峰は下から見上げるだけでなく、峰を歩くことができるのだが知る人は少ない。そもそも禅海和尚が青の洞門をつくったのも、競秀峰の難所・鎖渡で人や人馬が山国川に命を落とすのを見て整備したのが理由。競秀峰は、古くは羅漢寺への参詣道にもなっていた古道だ。

現在は「競秀峰探勝道」が整備され、一・二・三の峰、恵比寿岩、鬼面岩、大黒岩、妙見岩、陣の岩など、巨峰・奇岩群を歩く初級・中級・上級3つのコースを設定。中津市のホームページではマップも提供している。コースには6つの展望台があり、上級コースにある陣の岩の展望台からは、本耶馬渓を上から眺める圧巻の絶景を味わうことができる。

競秀峰探勝道には3つのコースがあり、こちらは青の洞門近くの観光休憩所を出発点として一の峰から上がるなだらかな初級コース(所要時間は約70分)。途中には5つの展望台がある

初心者コースは比較的なだらかな道で、歩きやすい靴や服装であれば、ハイキング気分で楽しみながら歩くことができる。なお、比較的上りやすいコースであっても登山道、季節や天候により必要な装備をして入山してほしい。

ネモフィラと競秀峰(画像提供: 洞門ドットコム)

競秀峰「陣の岩」展望台からの眺め(画像提供: 洞門ドットコム)

耶馬渓周辺には、日本三大五百羅漢のひとつもある。続いてはそんな古刹「羅漢寺」と、冒頭でも紹介した"日本のマチュピチュ"、そして、中津グルメたちを紹介しよう。

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インデックス

目次
(1) 渓谷群が魅せるそれぞれの絶景--3つの探勝道を歩きながら大地を感じる
(2) 岩洞と一体となった本堂に無漏窟の五百羅漢--ハモ尽くしの御膳に舌鼓
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