ANAは4月1日、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて公募した、2018年1月より国内線に就航する特別塗装機のデザインを発表。786作品の応募の中から入賞5作品を決定し、5作品の中から改めて抽選を行った結果、新しい特別塗装機のデザインと愛称「HELLO 2020 JET」を決定した。

大賞に選ばれたのは松本朝陽さんの作品(ANA代表取締役社長の平子裕志氏と、アスナビを通じてANAグループに入社した2017年度新入社員)

平昌五輪にあわせて就航

ANAは2015年6月、JALと共存で東京2020オフィシャルパートナー(旅客航空輸送サービスカテゴリー)となり、両社はそれぞれ、大会ムーブメントの推進にとりんでいる。今回の特別塗装機はその一環であり、2018年の冬季オリンピック(平昌)の前となる2018年1月より、東京2020大会まで日本の空を飛び続ける。

同機は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の成功、そして、大会の基本ビジョン「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」実現への思いを込めて、構想したもの。デザインの公募は2016年10月7日から開始し、11月30日までの間に786作品の応募があったという。

みんなでアンベール

入賞5作品を決定した後、2017年1月23日~2月19日にインターネット投票による最終選考を実施した。2万を超える投票の中から最も多くの得票数(7,817票)を獲得したのは、松本朝陽さん(応募時ニックネーム: ASAHI)の作品が大賞に選ばれた。

松本さんは「東京2020でどの種目もがんばってほしい」という願いを込め、それぞれの種目をシルエットにした。また、日本の代表的な自然や建造物などを描くことで、日本らしさを強調したという。ダイナミックで鮮やかカラーが印象的なデザインとなっている。

平子氏も、ダイナミックなデザインと評価

松本さんは現在15歳であり、この春、高校生となる。今回の受賞に対し、「小さい時から乗り物を描いたり作ったりすることが好きだったので、自分がデザインした飛行機が大空を飛ぶのは本当は夢のようです。信じられないくらいうれしいです」とコメントした。

アスリート採用で社内に一体感を

また、ANAはJOCが行っているトップアスリートの就職支援ナビゲーション「アスナビ」を通じて採用を行っており、2017年度は7人のトップアスリートが入社した。アスナビを通じてANAに入社した選手は現在、12人おり、2017年度入社の選手もまた、東京2020や2018年の冬季オリンピック(平昌)でのメダルを目指している。

アスナビでの取り組みに関してANA代表取締役社長の平子裕志氏は、「ANAはグループ一丸となって選手たちを応援することで、安心して競技を続けられる環境を整える。また、選手たちが懸命に努力する姿を見せることによって、社員間に一体感がうまれ、それが会社としても強さにつながると信じている」とコメントした。

選手たちの努力する姿で、社員間に一体感を

なお、大賞作品を応募した人にはANA国内線往復ペアチケットをプレゼントされ、入賞した5作品のデザイン応募者には、ANAオリジナル記念品が贈られる。入賞した作品は以下の通り。

「ASAHI」さんの作品

「fortis」さんの作品

「斐加」さんの作品

「みわこ」さんの作品

「あーさん」さんの作品