もう加賀屋に夢中

その後も会は和やかに進んだが、持ち上げるとモーターによって振動するビールジョッキ(何を言っているかわからないと思うが筆者もわからない)をマスターから与えられたツヨシがビールを飲むだけで笑いを取ったり、トイレに行ったヨシコさんの「うわあぁ!」という悲鳴が聞こえて場が引き締まったりと、要所要所で何かが起こるため会話の種には事欠かない。メンバーのトーク力不足を補って余りあるイベントを、「加賀屋」という空間が提供してくれるのだ。

和やかな雰囲気で進む会

持ち上げると振動するビールジョッキ

トイレの何がヤバいかは実際に入ってみるとわかるので、現地で確かめてみよう

また、初回のオーダー以降は普通に飲み物を持ってきてもらうこともできるのだが、マスターの狂気じみたパフォーマンスがクセになってしまい、ついつい「次はブラジルで」などとお願いしてしまうところに加賀屋の怖さがあるのだ。

もっといろんなマスターを見たい! という気持ちになるのだ

楽しい時間も2時間強が経ち、そろそろお開き……というムードになった時、マスターが駄菓子屋で売っているタイプのおもちゃをいくつかくれた。「居酒屋の店主が突然おもちゃをくれる」という状況にもはや何の違和感も覚えなくなっていた我々は、童心にかえって「ようかいけむり」や「バルーンふうせん」でキャッキャと遊んだ。

マスターがおもちゃをくれた

「ようかいけむり」は、指先に塗って指をつけたり離したりすると煙が出るおもちゃだ

「バルーンふうせん」をふくらませるのが異様に上手いゴロウ

ご覧いただきたい。こんな光景がこの合コンで見られると誰が予想できただろうか

すぐ手にくっつくのでラリーには不向きだ

いいなぁ

加賀屋は最高だった

団体のお客さんも退店したところで、マスターに記念撮影を頼むと快く承諾してくれた。

帰り際、支払いを済ませてカメラマンと共に店を出る筆者に向かい、「まぁ、そこそこ盛り上がってたんじゃない?」と総評をくれたマスター。メンバーによる合コン後の反省会は定番だが、このように第三者から客観的なフィードバックをもらえることは少ない。数々のイベントで盛り上がる上に、合コンの採点もしてもらえる。加賀屋は最高の店だったのだ。

最後に、今回参加してくれたメンバーに感想を聞いてみた。

■ゴロウ

「最高に楽しい合コンでした」

■ツヨシ

「会話を頑張らなくていいのがよかったです」

■ユリエさん

「食事がおいしかった」

■ヨシコさん

「死ぬほど楽しかった!」

■ハナコさん

「トラウマになりました」


●information
加賀屋
所在地: 東京都港区新橋2-15-12 中原ビル B1F
アクセス: JR新橋駅 徒歩1分
営業時間: 18:30~23:30ごろ
定休日: 日曜日・祝日

写真: 福田啄也

※価格は全て税込