2017年1月14日に大阪城ホールにて行われた、アニメ専門チャンネルのアニマックスが主催するアニメミュージックライブイベント「ANIMAX MUSIX 2017 OSAKA」。総計17組のアーティストが出演するなか、声優とアイドルのハイブリットユニット・i☆Risは、自身のステージだけでなく、every♥ing!やミルキィホームズとコラボし、イベントを大いに盛り上げた。今回は、東京・大阪合わせて4度目の出演となるi☆Risに「ANIMAX MUSIX」について話を伺った。

i☆Ris

お互いに大きく成長している感じ

――i☆Risとして2017年初のライブが「ANIMAX MUSIX 2017 OSAKA」でしたね。

若井 はい。大阪城ホールでライブをするのは今回が初めてだったんですけど、ステージが横に広くて見渡しがいいし、リハーサルの時点で高まっていました。横浜アリーナともさいたまスーパーアリーナとも違う新しい景色ですね。ステージは大きいのに、お客さんが入るとすごく近くに感じられて、みなさんが囲んでくれている感じがします。

山北 ステージとしては日本武道館を大きくしたようなイメージですね。

芹澤 うん。お客さんの顔がちゃんと見られるのがいいなと。

久保田 ソロのときに上手や下手のはしっこまで行ったんですけど、そこでもお客さんの顔がしっかり見ることができるんですよ。

若井 目があうよね。

―― i☆Risは「ANIMAX MUSIX 2013」、「ANIMAX MUSIX 2015 OSAKA」、「ANIMAX MUSIX 2015 YOKOHAMA」に続いて4度目の出演で、大阪公演は今回が2回目でした。

山北 前回、大阪公演に出演して、i☆Risもこの2年間でがんばってきたし、「『ANIMAX MUSIX』もこれから大阪でやっていきたい」ってスタッフさんが言っていたのを覚えているので、お互いに大きく成長している感じがしてうれしいです。

若井 大阪に帰ってこれたって気がするよね。

――今回は横浜と大阪での公演でしたが、i☆Risが出演すると全体的にステージが華やかになる印象です。

芹澤 こういったアニソンのイベントに出演するとやっぱりi☆Risはカラーが違いますよね。ほかの出演者の方たちにも「すごい足を出すね」と言われました。「やっぱりアイドルだね」って(笑)。そこはアイドルをやっている強みかなと思って、バシバシ盛り上げていけたらと思います。

若井 「ANIMAX MUSIX 2017 OSAKA」が2017年初のライブで、あんまりライブをしていない感覚でうずうずしていたんです。ライブあってこそのi☆Risだなって改めて実感しました。

澁谷 やっぱりライブをやりたいよね。その前のライブがプリスマス(「プリパラ クリスマス☆ドリームライブ2016」12月25日開催)で、そのときはキャラクターとして歌っていたから、i☆Risとしては久しぶりな感じ。i☆Risとして、一発目が大阪城ホールなので、今年はめっちゃはばたけそうな感じがします。酉年でもあるし。

山北 めでたい!

若井 年女だしね。酉女。

澁谷 そう、私はi☆Risで唯一の年女だからね。

勢いだけは全アーティストさんに負けたくない

――「ANIMAX MUSIX」では東京公演と大阪公演、両方に出ていますが、会場によっての違いは感じますか?

澁谷 お客さんのノリが関西だなって気がします。i☆Risのツアーで大阪でやるときもすごい勢いでノッってくれて、それはこういう大きなイベントでも感じますね。

久保田 大阪はなんか違うよね。

若井 「フ~」のキーが高い。「フゥァ~~!!」みたいに(笑)。

茜屋 会場の関係もあるとは思うんですけど、大阪はアットホームな空気感で楽しめますね。同じ盛り上がり方でも横浜と関西はまた違うみたいな。

――複数のアーティストが出演する「ANIMAX MUSIX」のようなフェスイベントと自身の単独ライブ。それぞれパフォーマンスに対してのアプローチ方法や心構えも変わりますか?

芹澤 i☆Risのライブでは最初から全力を出すというよりも、お客さんと一緒に熱くなっていくんですけど、「ANIMAX MUSIX」のようなライブだと出演時間も短いので、最初から100%です。勢いだけは全アーティストさんに負けたくないので!

若井 爪痕を残したいしね。「このラインナップの中で、いかに個性を出していくか」といった話し合いはしています。

久保田 インパクトは残したい。「嵐が来て去っていったぞ」みたいな。

芹澤 一人でも多くの人に好きになってもらいたいからね。

――今回も最初から全力でしたもんね。そんな「ANIMAX MUSIX」ですが、ほかのフェスイベントと違う点といえば?

久保田 「ANIMAX MUSIX」が独特だなと思うのは、コラボのやり方ですね。たとえば今回だと横浜と大阪公演があったんですけど、横浜公演に出演した人が動画を撮影して、「誰々さんと誰々さんを指名するのでこの曲を歌ってください」みたいに指名するんです。この繋いでいる感じが「ANIMAX MUSIX」だなと思います。

茜屋 人とのコミュニケーションが密だよね。みんなあったかい。

芹澤 スタッフさんもあまり変わっていないので、どんどん仲良くなっていっているのを感じます。一緒にもっと良いライブにしたいと思います。

澁谷 そうそう。フラフラ歩いているとスタッフさんが話しかけてくれるんですよ。「そんな格好していると風邪引くよ~」とか(笑)。家族みたいなアットホーム感。特に、「第1弾出演アーティスト発表特番収録」に出演した時に、記念写真が撮影できるパネルが欲しいと提案したら、本当に作ってくださったんですよ!

若井 それが始まりだったんだ!

――おおー。あの時、澁谷さんや久保田さんは「チョコレートファウンテン」や「ヨーグルト」なども所望していましたが……。

澁谷 あれはなかったね(笑)。

久保田 ヨーグルトも……。でも、大阪名物がいっぱいありました!

若井 うん、ホットミールが充実してた。

久保田 551の豚まんとか、たこ焼き! しかもたこ焼きは目の前で作ってくれるんです!

次にコラボをしたいアーティストは

――今回、i☆Risはever♥ying!とコラボしましたね。「発表特番」でもコラボしたいと言っていましたけど、その時から決まっていたわけでは。

久保田 決まっていなかったんですよ。

澁谷 もう運命かなー。つなぎ合わせてくれたのかも。

――every♥ing!は「ANIMAX MUSIX 2016 OSAKA」で「ドリームパレード」を披露してますし、縁がありますね。

every♥ing!とのコラボ

若井 次は「ドリパレ」一緒に踊りたいなー。

――横浜公演に出演した中川翔子さんからの指名で、『べるぜバブ』の「つよがり」を8人で歌唱しましたね。

澁谷 高まりましたねー! VTRでしょこたんさんがi☆Risと言ってくれただけで、もう脳みそからよだれが出そうでした。

若井 ふたり増えるだけですごい華やかになりました。

山北 every♥ing!のふたりは清楚だしね。

澁谷 うちらも清楚になった気分にね。

――今回、衣装チェンジも多かったですね。自身の出番では「Re:Call」で、ミルキィホームズとのコラボでは「Ready Smile!!」の衣装。

山北 every♥ing!さんとのコラボでは、every♥ing!さんに合わせて私たちも清楚でいこうと「Daily Berry!!」の衣装でいきました。i☆Risにはあまりない感じの正統派アイドル衣装なんですよ。

――「ANIMAX MUSIX」出演アーティストで、次にコラボしてみたい方はいますか?

若井 (鈴木)このみちゃん! このみちゃん! このみちゃん! このみちゃん!

澁谷 完全に個人的なやつじゃん。

芹澤 i☆Risとしてじゃなくて、若井友希としてコラボしたいやつでしょ!

若井 顔が似ているって言われるんですよ、姉妹みたいって。

久保田 私はコラボしたいというよりも、ゆうきちゃんが鈴木このみさんとか水瀬いのりさんと3人で並んでいる姿が観たい。

若井 そう~、水瀬さんとも顔が似ているって言われる(笑)。

澁谷 コラボもしたいけど、客席最前でも観たいんですよね。でも今回、GARNiDELiAのメイリアちゃんと仲良くなったので、コラボするならGARNiDELiAさんかな。派手髪同士で!

茜屋 私は観たい派だな~。色が違うアーティストさん同士がコラボしているのを。

芹澤 悩むな~。うーん、へごちん(大橋彩香)かな。同い年だし、何作も共演しているので仲もいいし! へごちん歌うまいからなー!

山北 私はでんぱ組.incさん。i☆Risとは近いようなところにいるんですけど、意外と絡みがないんですよ。結構前に対バンとかでご一緒させてもらったことはあるんですけど、その時は恐れ多くて声もかけられず……。人数も同じ6人だし、いつかコラボしてみたいです!

若井 でんぱ組.incさんとi☆Risがコラボしたら祭りだね。

山北 絶対楽しいよね。「でんでんぱっしょん」やりたい!

茜屋 お互いはっぴの衣装でね!

史上最多のライブツアー開催

――4月からは9都市17公演をまわるライブツアー「i☆Ris 3rd Tour 2017~Fan+6=∞~」が開催されます。i☆Risとしては史上最多ツアーとなりますね。

澁谷 今回は、各メンバーが凱旋できる場所も増えたように、だんだんと公演場所が増えて、これまでライブに来ることが難しかった方たちの元へ行くことができるようになりました。今回の3rdライブツアーは、次の4thライブツアーでもっといろんなところに行けるような、盛り上がったライブにしたいですね。

久保田 今回、岐阜公演以外は1日2公演というガッツリなスケジュールになっているんです。i☆Risって1回のライブだけでもハードなのに、それを1日2回やるということで、より一層気合いを入れてがんばらなきゃいけないと思っています。観に来てくださるみなさんも、気合いを入れてきてください!

――澁谷さんと久保田さんは出身地である埼玉公演へ向けて気合いが入っていそうですね。

久保田 そうなんです。地元で開催できるのはうれしはずかしみたいな(笑)。親戚も観に来てくれるみたいな話をしているので、がんばります! 関係者席に黄色とオレンジのサイリウムが多いぞ! みたいな(笑)。

若井 私もついに岐阜での凱旋公演という夢が叶いました。なかなか岐阜でライブをすることはないので、良い思い出にしたいですね。9都市17公演ということで、もちろん最初から全力でいきますけど、そこから落ちずにどんどん成長していけるツアーにしていきたいと思っています。数を重ねるからこそ、パフォーマンスの完成度をより高くしていきたいですね。

茜屋 今回は私の出身地の秋田公演だけないんですけど、昨年の2ndツアーでは途中で仙台の追加公演が決定したんですよ。そういう風に今回も秋田が入ってきたら大勝利だと思います。秋田は東北の中でもなかなかライブで行くというのが難しいので、いつか秋田でライブができるようにがんばります。

芹澤 私は切羽詰まる状況になると体に出るタイプなので、1stツアーのときも体調を崩してしまったんです。なので、今回の公演でも実は結構ビクビクしています。観に来てくださるファンの方も、体を壊さないように、健康第一でみんな楽しいライブに出来たらいいなと思っています。

山北 これまでのツアーは毎回アルバムを引っさげての公演だったんですけど、今回は新しいアルバム楽曲がなく、そしてこんなに長い期間やるのも初めてなんです。なので、1stや2ndよりも一歩進んだものになると思います。私は2ndツアーから漢方を飲みはじめているんですけど、まだまだフレッシュにがんばれると信じています。やっぱりみなさんの応援がパワーになるんですよ。これまで行ったことがない土地や、初めてi☆Risのライブに来るファンの方たちに、ちゃんと「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えられたらと思っています。あと、今回は私の地元である北海道公演もあるので、うちの家族がウェイウェイしにくると思います(笑)。全力でがんばります!

「ANIMAX MUSIX 2017 OSAKA」特別インタビュー企画、大橋彩香編はコチラ

「ANIMAX MUSIX 2016-2017」放送情報

4月8日 21:00 「ANIMAX MUSIX 2017 OSAKA」ダイジェスト版(BSスカパー!)
4月29日 24:00 「ANIMAX MUSIX 2017 OSAKA 4時間スペシャル(ANIMAX)
4月30日 24:00 「ANIMAX MUSIX 2016 YOKOHAMA 4時間スペシャル」(ANIMAX)