ワイドショー、週刊誌、スポーツ新聞などで報道された芸能ニュースをコラムニストの木村隆志が、「芸能界のしがらみ無視」で厳選紹介! 芸能人の熱愛・破局・スキャンダル・事件……これさえ見れば、一週間の芸能ニュースをサクッとつかめる。

■5位:次男誕生のディーン・フジオカ。愛情を注ぐもう一人の家族がいた!

ディーン・フジオカ

『週刊女性』がディーン・フジオカ(36)の家族にまつわる秘話を報じた。

3月11日、ディーンはインスタグラムで次男の誕生を発表。アップされた赤ちゃんの写真には、ファンから3000件以上の祝福コメントが書き込まれた。

ディーンは2012年に2歳年上の中国系インドネシア人の女性と結婚し、2014年には男女の双子が誕生。4月スタートの報道情報番組『サタデーステーション』への出演が決まるなど、仕事の幅は広がる一方で、公私ともに順風満帆だ。

3人の子宝に恵まれたディーンだが、実は「他にも家族が存在している」という。それは妻がディーンとの結婚前に産んだ20歳の息子。インドネシア在住で、双子の面倒も見ているほか、家族写真にも一緒に収まるなど、"事実上の長男"なのだろうか。しかも、「どことなくディーンに似た雰囲気のイケメン」で、「日本のアニメや漫画が好きで、自身を"オタク"と言い、昨年秋葉原を訪れた」というから何とも親近感が持てる。

ディーンは、「妻と出会った当初から、彼女に子どもがいることは知っていました。そのことも含め彼女のことを好きになり、つき合い始め、結婚しました。その子は私の大切な家族の1人です」と、さすがの男前コメント。見た目、演技、音楽、語学、武術など、魅力ばかりで欠点が見当たらない上に、妻の連れ子も愛する男なんて、それこそアニメや漫画のヒーローだ。

■4位:中森明菜、テレビ番組からのオファーを50本も断っていた!

今週、最も「オヤッ?」と思わされた見出しは、『女性自身』の「中森明菜、テレビ番組からオファー50本 ぜ~んぶ拒否の理由」。中森明菜(51)は、昨年12月に7年ぶりのディナーショー全10公演を成功させ、「完全復活」と報じられるなど、その後の動向に注目が集まっていたが、その後の動きなし。「また体を壊したのでは?」と心配する声もあがっていた。

ただ、昨今の1980年代アイドルの復活ブームもあって、明菜のもとにはテレビ局からの出演オファーが殺到しているという。音楽番組、バラエティ、特番など、その数50本以上。しかし、明菜サイドは「本人が出たくないと言っている」の一点張りで話は進まず、VTR出演でも駄目らしい。

なぜなのか? 同誌は、「大好きな"南の島"でバケーションをエンジョイ中」であり、中森明菜を知っている人がいない海外でリフレッシュし、「5月からサンフランシスコで新曲作りに入る予定」と報じた。テレビ局のオファーに応じない理由は、「彼女の心の問題」と推測。ディナーショーのような自分を応援してくれるファンの前ならいいが、「自分を嫌っている人たちがいるかもしれないテレビや公の場では、いまだに歌うことさえできない」という。

これが本当なら、まさに心の問題。テレビに出ればニュースとして報じられ、歌や見た目に関する勝手なコメントにさらされ、心痛は免れないだろう。 ただ、今年の年末もディナーショーを予定しているなど、体調が良さそうなのはファンにとって朗報。「明菜ちゃん、無理してテレビに出なくていいからね」なんて声が聞こえてきそうだ。

■3位:イモトアヤコ、「ギャラは30万円」も、NHK女優に登り詰めた

イモトアヤコ

『週刊新潮』が、今をときめくイモトアヤコ(31)を深掘り。イモトは今、『世界の果てまでイッテQ!』で「珍獣ハンター」として世界を駆けめぐりながら、一方で虎視眈々と未来の自画像を思い描いているという。

太眉とセーラー服をトレードマークに、命がけの過酷なロケを繰り返すイモトのギャラは1本約30万円。「1つの海外ロケで5~6日間かかるから、日割りすると数万円に過ぎない らしい。ただ、それでも当初は10分の1程度だったからというから、10年間努力した結果と言えるだろう。

そんなイモトが17日にNHKのドラマ『あなたにドロップキックを』に主演を果たした。日本テレビ以外の局に初めてドラマ出演を果たしたのだから、ただごとではない。現在のイモトは老若男女すべての層から好感度が高く、キャスティング担当にとっては気になる存在。同誌は「自分でもそんなアドバンテージを理解していて演技の方向にシフトしていく」とつづっている。

面白かったのは、「地元の鳥取でサインを書くとき、"珍獣ハンター"という肩書を消している」という噂。これが本当なら、"女優 イモトアヤコ"というサインを書く日がくるのかもしれない。「狙うは泉ピン子のポジション」なんて声もあり、「なるほど、ありそうかも」と思わされる。

■2位:山本裕典、所属事務所から「断腸の思い」で契約終了された理由

山本裕典

山本裕典(29)が所属事務所から契約解除。この一報を聞いて驚いた人は多かっただろう。

「本日まで数えきれないほど、山本裕典本人と話し合い、何度も熟考を重ねました。しかしながら、本日までの一連の諸事情を鑑み、山本裕典が弊社の考える基準に至らなかったため、契約内容に違反したと考え、断腸の思いで、契約を終了することにいたしました」。所属事務所の使ったフレーズの一つ一つが重い。しかも、「法的に問題になるような違反をしたわけではない」というから、なおさら契約解除の理由が気になってしまう。

確かに山本はこれまで何度も、週刊誌にゴシップを書かれることが多かった。「六本木のキャバクラに入り浸っている」「女性とのベッドイン写真」「地下アイドルのお持ち帰り」など女性絡みのトラブルを連発。さらに、「事務所に内緒でバーを経営し、接客することもあった」「怪しい人物との交流がネックになった」という報道も見られる。芸能界関係者だけでなく、一般人の目撃談も多いのもつらいところだ。

ここまでトラブルの多いタレントを雇う事務所は、少なくともしばらくの間は現れないだろう。となると、バーの経営に本腰を入れるのだろうか。それはそれで、また何かのニュースで騒がせてくれそうな人でもある。

■1位:中居正広、武田舞香と6年愛のウラで、隠してきた年下女性

先週、日本中を驚かせた中居正広(44)の熱愛報道。相手が振付師兼ダンサーの武田舞香(32)で、すでに6年間も愛を育み、所属事務所が交際を否定しなかったことも大きな反響を呼んだ。

今週はそのニュースを受けた『週刊女性』が、何ともキナ臭い続報。「同じ時期に中居が親密交際をしていた女性がいた」というのだ。同誌は2012年に、最も親しい仲間を連れてオーストラリアへお忍び旅行したことを報じていたが、そこに同行していた女性が武田ではなかったと断定。「30代くらいのスラリとした美人を、中居さんが連れていたので驚いてしまいました」「浮ついたところがなく、落ち着いた雰囲気でしたね。あえて、中居さんとは一定の距離を取っていたところもさすがという感じでした」「周囲に"彼女"として紹介していた」と意味深につづった。

さらに、「中居さんと武田さんの関係は、6年間ずっと順風満帆だったというわけではなく、くっついたり離れたりを繰り返していた時期もあった」と指摘。「オーストラリア旅行のときは離れていた時期だったのではないか」と推察した。女性の写真も掲載されているが、「友人の妻」「中居くんとは関係ない人」と反論する声もあり、この報道が真実かどうかは分からない。

当の中居本人は、熱愛報道に関するリポーターの質問をのらりくらりとかわしていた。「交際は順調なのではないか、結婚もあるのではないか」と密かに応援している人は多く、今回の記事を書いた記者ですら内心そう思っているのではないか。

□おまけの1本「川越シェフ、『世の中から忘れてもらいたい』の真意とは」

川越達也シェフ

『週刊文春』が、川越達也シェフ(44)の近況を意味深に報じた。それにしても、見出しに書かれた「世の中から忘れてもらいたい」という文字はショッキングだ。何があったのか。

川越シェフは、代官山のレストラン「タツヤカワゴエ」を長期間にわたって休業しているという。ホームページには「別の事情に携わるためお休み」と書かれているが、すでに休業期間は1年以上。かつて経営していた渋谷、白金台、故郷・宮崎県の店も閉めたほか、シェフとしての仕事すらしていなかった。ブログには、ショッピングモールでの料理イベントや、コラボメニューの仕事がいくつか確認できる程度。毎日テレビでその姿を見られた時期もあっただけに何とも寂しい。

同誌は「イケメンやテレビ受けするコメント力で有名になり、多店舗経営に乗り出したが失敗。テレビでも飽きられて露出が減り、客足も遠のいて休業となった」と辛らつだ。当の本人は 「もう僕は皆様に忘れていただきたくてしょうがなくて」「家庭のことと子育てもありますし、出来る限りというか、出来る事なら世の中の人から、僕の存在は忘れてもらいたいくらいです」「若いときはテレビも仕事の一環でしたけど、今はプライベートを充実させたいので」とコメントした。

昨年、三度目の結婚をし、秋に女児が生まれたことで心境の変化があったのだろうか。ただやはり、あんなに目立ちたがり屋で、"川越スマイル"を連発していたのは何だったのか……と思ってしまう。

■著者プロフィール
木村隆志
コラムニスト、芸能・テレビ解説者、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブに毎月20~30本のコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。