AOSデータは、データ復元ソフトである「ファイナルデータ11plus特別復元版」をリリースした。ファイナルデータは、失ったデータを復元させるユーティリティとして、定番ともいえる存在である。

図1 ファイナルデータ11plus特別復元版

今回の新バージョンで以下の機能が追加・強化された。

  • 写真(RAW)データに対応
  • 動画の認識率アップ(MP4対応を強化)
  • 起動用の媒体を従来のCD-ROMより、USBメモリに変更
  • BIOS/UEFIブートに正式対応
  • スキャンスピードの向上

本稿では、その概要を紹介したい。

復元対象とシステム要求

ファイナルデータが、復元の対象とするデータは、以下の通りである。

・対応デバイス、インターフェイス(ハードディスク・SSD)
 GPTディスク、IDE、SATA、SCSI、USB、IEEE1394、PCMCIA、ExpressCard、BIOS、EFI
・対応フォーマット
 exFAT、AFT、FAT12/16/32、NTFS4.0/5.0/5.1、CDFS、UDFS、UDF1.5/2.0、圧縮ファイル、NTFS暗号化ファイル
・対応メディア
 FD、HDD、SSD、MO、Zip、Jaz、PD、各種SDカード、コンパクトフラッシュ、スマートメディア、メモリースティック、xDピクチャーカード、マイクロドライブ、USBメモリ、CD-ROM、CD-RW、DVD-ROM、DVD-RW、DVD-RAM、BD-R、BD-RE
・対応メール:メーラー内で削除したメッセージや添付ファイルも個別に復元させることが可能
 Windowsメール、Windows Liveメール、Outlook Express 4/5/6、Outlook 97/98/2000/XP/2003/2007/2010/2016、Mozilla Thunderbird、Netscape、EudoraPro、AL-Mail32、Beckey! Ineternet Mail

これ以外のデバイスやメディアを探すほうが難しいくらいである。要求されるシステム仕様であるが、Windows XP以降のOSに対応し、個々のOSが正常に動作する環境であれば、問題はない。HDDにインストールする場合、50MB以上の空き容量が必要になる。USBメモリからの起動を行うには、BIOSやUEFIで設定を行う必要がある。詳しくは使用中のPCやマザーボードのマニュアルなどを参照していただきたい。