【レポート】

レノボ傘下となったモトローラ、日本のスマホ市場で復活できるか

1 モトローラの変遷

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専用のモジュールで機能を追加できる「Moto Z」シリーズなど、特徴のあるSIMフリースマートフォンを次々投入しているモトローラ・モビリティ。かつては世界最大の携帯電話メーカーだったが、レノボ傘下となった現在、国内ではどのような戦略をもって再び存在感を高めようとしているのだろうか。

かつては世界一の携帯電話メーカーだった

安価な通信サービスをSIMのみで提供するMVNOの急拡大によって、参入メーカーが増え競争が激しくなってきたSIMフリースマートフォン。その成長著しいSIMフリースマートフォン市場に参入し、注目企業の1つとして挙げられるのが、米モトローラ・モビリティだ。

モトローラといえば、携帯電話の黎明期ともいえるアナログ携帯電話(第1世代、1G)の頃、高い無線技術を武器として携帯電話の小型化を進め、絶大な人気を誇った携帯電話メーカーの1つとして知られている。日本でも黎明期から携帯電話市場に参入しており、1G、2Gの時代に「MicroTAC」シリーズなど“名機”と呼ばれる携帯電話をいくつか投入し、人気を得てきた。

モトローラは1G、2Gの時代に、優れた無線技術を活用し端末の小型化を進め、トップシェアを獲得していた。写真はモトローラの"名機"と呼ばれる端末の1つ「StarTAC」

携帯電話のデジタル化が進んだ第2世代(2G)、そしてデータ通信の利用が拡大した第3世代(3G)の頃にはノキアやサムスンといった新興勢力にシェアを奪われるものの、それでも世界的には高い人気を維持し続けてきた。中でも2004年に投入した、薄型の折り畳み型携帯電話「RAZR」シリーズは世界的に大ヒットを記録。日本でもNTTドコモから投入され、ドルチェ&ガッバーナとのコラボレーションモデルが提供されるなどしたことで注目を集めた。

だがiPhoneの登場によるスマートフォンシフトでアップルとサムスンの2強体制が進むと、モトローラの市場シェアは急低下し、業績も大幅に悪化。その結果、モトローラは自治体や官公庁などに向けた無線機器やシステムを提供するモトローラ・ソリューションズと、コンシューマー向けの携帯電話事業などを手掛けるモトローラ・モビリティに分社化。その上で、アップルとの訴訟合戦に備えるべく携帯電話に関する特許を欲していたグーグルが、2011年にモトローラ・モビリティを買収したのである。

だがグーグル傘下でも、モトローラはスマートフォンで大きな成果を出すことができず低迷が続いていた。そこで2014年、グーグルはモトローラ・モビリティを中国のPC大手であるレノボに売却。現在モトローラ・モビリティは、レノボ傘下の企業となっている。

スマートフォン時代に入り、モトローラはAndroidスマートフォンを投入したものの販売は低迷した。写真はauから発売された、「RAZR」ブランドを冠したスマートフォン「 IS12M」

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目次
(1) モトローラの変遷
(2) 本格展開は2016年7月発売端末から
(3) モトローラに残された課題
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