【レポート】

「ほぼ新宿のれん街」で"最高のひとり酒"をするなら? 全7店の一押しを紹介

代々木駅側を走る電車の中からも、「ほぼ新宿のれん街」と記された明かりを目にすることができるだろう。代々木駅から徒歩1分、新宿駅から徒歩5分のところに3月17日、古民家七棟丸ごと再生飲食街「ほぼ新宿のれん街」が誕生した。

新しいのに前からあるような。そんな親しみが「ほぼ新宿のれん街」にわいてくる

飲食店7店舗からなるこののれん街には、新しいはずなのにずっと前からここにあったんじゃないかと思わせてくれるような、日本の古き良き文化が佇んでいる。どこかホッとするような空間、とでも言おうか。そんなお店にフラッと立ち寄った時の、「ひとり酒にこれがあれば最高だな」という1品+1酒を、全7店舗味わってみた。

7店あわせて「いろはにほへと」

こののれん街は、老朽化が進んでいた空き家エリアを再生させたもの。それぞれのお店が昭和の風情を残した古民家風なのは、そんな歴史もあってのことだろうか。すぐ側に広がる住宅街にもよく馴染んでいる。お店の資材には補強された古材が用いられており、年月の経過によって醸しだされた味わいが宿る。全7店舗の外観に記された、「い」「ろ」「は」「に」「ほ」「へ」「と」という言葉もまたいい。

どこから攻めるかはお好みで

そんなお店では、牛タンやもつ、貝、アジアン等とさまざまなグルメが楽しめる。それぞれからほんのり漂うおいしい匂いは、「さて、どこに入ったものか……」と悩ませてくれるだろう。広すぎないお店ゆえの気軽さで、はしご酒という選択ももちろんありだ。特に3月17日から23日までは、オープン特典として「最初の1杯1円ビールキャンペーン」を展開しているので、この機会をお見逃しなく。

7日かけて作りこむ焼鳥とは?

では、一押しの1品&1酒を巡ってみよう。「ほ」と記された「神 鶏」では、水炊き・とりかわ・半身揚げを中心においしいを追求した焼鳥を提供。ここではまず、博多名物「とりかわ」(1本/税別128円)をいただこう。

「神 鶏」では入店前からメニューが定まりそう

とりかわと言うと、脂身のあるやわらかい肉質をイメージするだろうが、ここのとりかわは一味違う。脂の少ないとりかわを厳選し、独自の方法で串に巻き付け、3日間かけて仕上げる。その間、焼きにかける回数は7回にも及ぶという。こちらはタレ限定で、香ばしい身にはしっかりとした歯ごたえがある。

「とりかわ」(1本/税別128円)+「サムライロック」(税別450円)

あわせるお酒は、日本酒とライムの「サムライロック」(税別450円)。まろやかな飲み口の日本酒がライム特有の清涼感で楽しめ、つい飲みすぎてしまう1杯だ。こちらは15時より、定休日なしで営業している。

天井からニワトリとダルマがこんにちは。味わいのある資材もまたいい

いろんな貝を食べ比べ

隣の「へ」のお店「貝焼 酒場 カイフォルニア」は、全国各地から取り寄せた貝が自慢で、セルフ焼きで楽しめるのがポイントだ。単品で頼める貝もあるが、やはりここではグラム売りバケツで購入を。「貝盛り合わせ」は500g(税別990円)から用意している。貝の種類はその日によって異なるが、ホンビノス貝・ツブ貝・ムール貝はいつもの顔。日によっては、サザエや白貝等が加わる。

「貝盛り合わせ」(500g/税別990円)+「カイフォルニア氷結ミカンサワー」(税別499円)

500gだと、大体7~9個くらいとなり、焼く・食べる楽しさは十分だ。焼き方が分からない時はスタッフに聞いてみよう。北海道苫小牧産の北寄貝だけで作られた魚醤「北寄魚醤」で、貝の味わいが一段と増す。

ホンビノス貝(左)とムール貝(右)そろそろ食べごろです

お酒はカリフォルニアの白ワインもそろえているが、一押しは「カイフォルニア氷結ミカンサワー」(税別499円)とのこと。フローズンの下に凍ったミカンの半身を丸ごと、という大胆な合わせ方が面白い。こちらの営業時間は11時~15時と17時~で、定休日はない。

「貝焼 酒場 カイフォルニア」からは海も感じられる

もつにワインは合う? うん、合う!

「もつ特有の香りはワインに合うのでは」という想いをカタチにした「もつ焼とワイン★キャプテン」は、「と」と記されたお店。一押しは「カレーもつ煮込み」(税込450円)で、側に添えられたバゲットも相まって洋な装いだ。甘いカレーで煮込まれたもつはトロトロにとろけており、飲み込んだ後もしっかりと余韻が残る。バゲットはカレーを載せて味わうでも、カレーに浸して味わうでも、どちらでも。

「カレーもつ煮込み」(税込450円)+「絢」(税込650円)

ワインは60種類程度そろえており、メニューにないものも多いのだとか。料理に合わせてオススメのワインも紹介してくれる。特に日本のワインには力を入れており、この時の一押しは、山梨の「絢」(税込650円)。フルーティーで程よい酸味があり、非常に飲みやすいタイプの1杯だった。こちらは17時より営業し、日曜日が定休日となる。

こちらが「もつ焼とワイン★キャプテン」のキャプテン……

ではなく、こちらが本当のキャプテン(左)

あなたは弟派? それとも兄派??

古民家再生の中でいい意味での異質感を放つのが、「に」のお店「炭火焼アジアン酒場 アローイ兄弟」。アジアの食堂や屋台をイメージしており、立ち飲み席も展開している。メニューはタイやベトナムを中心に幅広くエスニックな料理を取りそろえている。

「炭火焼アジアン酒場 アローイ兄弟」から漂うこの魅力は何なんだろう

一押しは「骨付きガイヤーン」(税別880円)。鶏の炭火焼きでジューシーな鶏に甘いタレがよく合う。ちなみに、写真のこの皿はベトナムで見つけたものらしく、1枚30円程度だとか。「なかなかいいと思うんだよね、この皿」と言うスタッフのアジア愛が垣間見えた。個人的に気になったのが、「20代/30代/40代の唐揚げ」(各税別680円)。何が違うかというと、クミンの量。カレーのスパイスゆえに、カレーと加齢をかけたもので、一番クミンの量が多い40代がオススメなんだとか。

「骨付きガイヤーン」(税別880円)+「ビームハイボール」(兄/税別700円)

アジアの現地ビールを12種類そろえているのが特長で、ビールクーラーにそろって収まっているのを見るだけでも楽しくなってくる。そうしたビールももちろんだが、フランクにお酒をたっぷり楽しんでほしいという想いを込めて、「ビームハイボール」を一押ししたいとのこと。サイズは通常サイズの弟(税別400円)と2倍サイズの兄(税別700円)があるので、ぜひここは兄サイズで。こちらの営業時間は11時30分~15時と17時~で、定休日はない。

アジアンなビールたちも捨てがたい!

マルシェから始まる家庭料理

アジアンがあるなら欧州も。「は」のお店はナポリ×カタルーニャの家庭料理が食べられる「Spanish Italian Azzurro520」だ。入口の目の前には、マルシェをイメージした鮮魚ケースがあり、その日その日のオススメ食材を教えてくれる。

「Spanish Italian Azzurro520」ではまず、マルシェをチェック

「まず、これを食べてほしい」と紹介してもらったのは、前菜の盛り合わせ「ピッコロ」(税別1,280円)。ピッコロはイタリア語で"小さい"という意味だが、ワンプレートいっぱいに4種(青のりのゼッポリーニ、魚介のマリネ、アサリのタルタル、野菜のフリッター)が盛り合されている。

「ピッコロ」(税別1,280円)+「カンパリア・塩リモンチェッロ」(税別580円)

それに合わせるドリンクは、「カンパリア・塩リモンチェッロ」(税別580円)。国産ウォッカとシチリアの塩とノンワックスレモンを使った自家製の塩リモンチェッロで、レモンの皮をたっぷりと使った爽やかな一杯だ。こちらの営業時間は17時からで、定休日は不定休となっている。

2階にはベランダ風の席もある

「茹で牛タン」を知ってるか!

大井町の牛タンの名店を"別邸"としてアップグレードさせたのが、「ろ」のお店「牛タンいろ葉 別邸」。大井町店が大衆居酒屋ゆえに、こちらは掘りごたつ風の落ちついた雰囲気を演出している。

「牛タンいろ葉 別邸」は掘りごたつ風の席の前にキッチンが広がる

タン料理を提供しているお店はいろいろあるものの、「茹で牛タン」(税別999円)を提供しているお店は珍しいだろう。大根の上に大きなタンが一枚。濃厚なタンにピリッとしたワサビの刺激がちょうどいい。なお、牛テールで煮込んだ「おでん」(税別199円~)はのれん街店限定とのこと。

「茹で牛タン」(税別999円)+「塩レモンサワー」(税別490円)

タンにはさっぱりしたドリンクを、というこでオススメは「塩レモンサワー」(税別490円)。ソフトドリンクには「牛タンサイダー」(税別320円)なるものも。どんな味なのか、次回はチャレンジしてみたいと思う。こちらの営業時間は16時からで、定休日は不定休となる。

シャンパーニュに合う餃子がここに

最後は「い」のお店で、モエ・エ・シャンドンとコラボ展開する「泡包 シャンパンマニア」。厳選したシャンパーニュの数は約100種類あり、シャンパーニュに合わせてメニューを開発したのが同店ならでは。その名も「泡包餃子」(6個/税別500円~)はにんにくあり/なしのほか、6種のソース(自家製バジル、自家製胡麻味噌ダレ、馬路村の柚子ソース、ボリビア岩塩、自家製チリオイル、トリュフオイル)を選べるのがうれしいところ。

オススメはモエ・エ・シャンドンのアイコン的存在で、前菜からデザートまでさまざまな料理に合わせられる「モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル」(グラス/税別1,500円~)。また、オープンにちなんで先着317人限定で、2時間モエを含む指定シャンパーニュが税別2,017円で飲み放題となるキャンペーンを実施している。こちらの営業時間は11時からで、定休日はない。

「泡包 シャンパンマニア」の外観

それぞれのお店は広くはないものの、人との距離感の近さがまた、この建物の温かみと相まって居心地の良さを感じさせてくれるだろう。夜は23時頃まで営業しているが、のれん街の向かいには住宅街が広がっている。程よく夜の街を楽しもう。

●information
ほぼ新宿のれん街
住所: 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-20-10
アクセス: 新宿駅から徒歩5分、代々木駅東口から徒歩1分、北参道駅から徒歩5分

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