【レポート】

ただのドライブもカッコよく撮れる - 走行ログを取得し映像に重ねられるスポーツカメラ「REC-1」

Cerevoは3月16日、小型の外付けセンサーを同梱したフルHDスポーツカメラ「REC-1」の発表会を開催した。同社のスポーツ向けブランド「XON」シリーズの新製品で、外付けセンサー「LOG-1」は単体でも販売。さまざまな情報を収集できるセンサーを併用することで、これまでにないデータを付加したユニークな動画が撮影できそうだ。

「REC-1」(税別29,990円)はIPX4の防水能力を持つスポーツカメラだ。サイズはW31×D115×H37mm、重さは約101g。外部出力にはMicro HDMIを搭載している

プロスポーツ映像の手法をお手軽な価格で実現

スポーツカメラはここ数年ですっかり定着し、素人が撮影して動画サイトに投稿するものから、プロスポーツの映像まで、非常に広いシーンで見られるようになった。車載カメラ、あるいは選手自身に取り付けて、選手目線の映像を撮影できるだけでなく、選手や道具に取り付けたセンサーから得たデータを可視化することで、映像の魅力を高める手法も多く使われている。Cerevoではこうした手法をアマチュアでも手軽に楽しめる価格帯で実現するべく「REC-1」を開発した。

REC-1を使って作成した動画のイメージ

本体は、パナソニック「HX-A1H」ソニー「HDR-AS50」のような、レンズ方向に対して縦に長く、望遠鏡に近いデザイン。H.264形式のフルHD/60pの動画、または最大400万画素(2,304×1728ドット)の静止画が撮影できる。記録メディアはmicroSDで、内蔵バッテリーで最大約83分の撮影が可能だ(充電はUSB経由で約120分)。GPSを搭載しており、撮影中の位置情報を記録することができる。

本体のスイッチでも撮影は可能だが、Wi-Fi(IEEE802.11b/g)でスマートフォンと接続して遠隔で録画の開始・停止を行ったり、カメラの映像をスマートフォン経由でストリーミング再生できる。

付属品としてヘルメットなどに取り付けるためのマウント類が充実している。マウントは両面テープなどで止められるほか、バンドを通す穴があるので結束バンドなどで固定できる

バッテリーはカメラの後ろ側にあり、マウントに装着したままでも交換できる。慣れれば片手でも着脱可能だ

リンクすると本体横にあるライトが光る。この光を使ってLOG-1とデータの同期をとる仕掛け

最大の特徴は、外付けセンサーユニットの「LOG-1」をスポーツ用具などに取り付け、動作などのデータを記録できることだ。LOG-1には6軸の加速度・角速度センサーと、温度、気圧、磁気センサーが内蔵されており、これらのデータをWindows用アプリに通すことで、カメラの映像にオーバーレイ(重ね書き)して表示できる。

こちらが付属するセンサーの「LOG-1」(6,990円)。上にあるのは小さな磁石で、これも結束バンドなどで固定するための穴が空いている

磁気データの取得は、付属する磁石を使って行う。自転車や自動車のタイヤのような回転体に磁石を付け、センサーを固定しておくことで、磁石が近づくたびに磁気を記録し、それによって回転数などを記録するというもの。ほかにも近づくことでオンオフの状態を取得することもできるので、物理スイッチのオンオフ確認にも利用できるという。

【動画】REC-1で撮影した映像にLOG-1のデータをオーバーレイした状態の映像。左下の重力加速度(G)の数値が変わったり、右上にGPSで記録したコースのログが見えるのがわかる

完成度の高い製品

REC-1と連携できるLOG-1の台数に制限はなく、たとえば10台同時にログを記録することが可能。ただしアプリ側が同時に扱えるデータの数に限りがあるため、一度に表示できるデータはアプリ側に依存することになる。LOG-1自体はマッチ箱サイズ(W40×D12×H55mm、重量28g)とコンパクトで、価格もだいぶ抑えられているため、アマチュアであっても、たとえば自動車レースで各タイヤのサスペンションのデータを記録したり、前後の重量バランスを確認するといったことが、現実的な投資で可能になる。

LOG-1はREC-1専用ではなく、単体でもログを記録できる。この場合、ほかのスポーツカメラで撮影した映像とログを組み合わせることが可能だ。GPS情報などはカメラ側の機能に依存するが、加速度センサーなどのデータは活かせる。

現時点ではREC-1用の制御アプリがiPhone専用であること、記録したデータを映像にオーバーレイするアプリがWindows専用であることが残念。それぞれAndroid版、Mac版のアプリが登場すれば、さらに魅力が増すと思われる。

REC-1自体はスポーツカメラとしては取り立てて目新しい機能があるわけではないが、バッテリーの位置など装着した際の使い勝手をよく研究してある、完成度が高い製品だと感じられた。また、付属するLOG-1はセンサー部だけに特化したことで安価に抑えられており、撮影はもちろん、各種スポーツの研究にも応用できそうだ。発売はLOG-1単体が3月末~4月上旬、REC-1が4月末ごろということで、ギリギリでゴールデンウィークに間に合いそうなので、連休を使って様々なスポーツの映像がたくさん誕生することを期待したい。

人気記事

一覧

新着記事