説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「iTunes Pass」ってなんですか?』という質問に答えます。

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iTunes Passは、任意の金額をチャージできる仮想のマネーカードです。『Wallet』アプリに登録しておくと、Apple Storeでチャージ額を伝え支払いを行うと、そのぶんの金額が加算されます。カードはApple IDにひも付けられているため、iTunes Store、App Store、iBookstore、Mac App Storeでの支払いに利用できます。

この仮想マネーカードのメリットは、物理的なカードが不要な点にあります。これまでクレジットカードを持たないユーザがiTunes StoreやApp Storeで支払いするときには、コンビニエンスストアなどでiTunesカードを購入し、それをアカウント(Apple ID)にチャージしていましたが、額面は1,500/3,000/5,000/10,000円の4種類しかありません。iTunes Passでは必要な金額を100円から5万円の範囲でチャージできますから、使わずに残るマネーが生じないのです。

iTunes PassはiOS 7.1以降が動作するiPhoneであれば利用できますが、Apple Store直営店(リアル店舗)でなければチャージできません。

利用するメリットですが、iTunesカードのように番号を確認したり、コードをカメラでスキャンしたりする必要がないことが挙げられます。クレジットカードを登録するのは心配だけれどiTunes Storeで曲を購入したい、App Storeで有料アプリをダウンロードしたい、しかし残額が生じてしまうiTunesカードはムダに感じる、というユーザにはちょうどいい選択肢となることでしょう。

iTunes Passは任意の金額をチャージできるので、"使い残し"が生じにくいメリットがあります