説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『指紋認証に失敗したあとのパスコード入力をスキップできないの?』という質問に答えます。

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ホームボタンが汚れていたり指先が湿っていたり、iPhoneの指紋認証機能(Touch ID)はそのときのコンディションに大きく左右されます。ホームボタンや指先を布で拭くなどすれば、認識精度は一気に回復しますから、まずはホームボタンと指先をきれいに保つこと、そこが肝心です。

もっともTouch IDを利用する機会が多い場面は「ロック解除」で、連続5回までの認証ミスを認めています。6回目以降はTouch IDによる認証は一時停止されてしまい、たとえホームボタンや指先の汚れを拭いたとしても、パスコードを入力しないことにはロック解除できなくなります。なお、パスコードの入力を連続してミスすると、設定次第ではiPhoneの内容が全消去されることもありますから注意しましょう。

指紋認証に失敗したあとのパスコード入力をスキップできないかというご質問ですが、このパスコード入力は回避できません。そうなる前に汚れ問題を解消し、Touch IDで認証をパスしたほうがいいでしょう。Touch IDには最大5つの指紋を登録できますから、両手の指を2~3づつ登録しておけば、指先が汚れているときでも対応できます。

ところで、パスコードを入力する画面が表示されていて認証ミスが5回以内であれば、どのタイミングでもTouch IDは動作します。パスコードを入力している途中でも、ホームボタンに指を置けばTouch IDが動作するのです。認証ミスは若干ストレスですから、パスコードを入力してロック画面を通過したくなるかもしれませんが、同じことを繰り返さないためにもホームボタンをきれいに保ち、複数の指紋を登録しておきましょう。

パスコードを入力する画面が表示されていて認証ミスが5回以内であれば、どのタイミングでもTouch IDは動作します