【インタビュー】

"片付け"はしなくていい!? センス0で始める"素敵な部屋"の作り方を教わった

1 「片付け」は手段、目的は「演出」

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オシャレな部屋、落ち着ける部屋、シンプルな部屋、好きなもので埋め尽くされた部屋……。"素敵な部屋"を表す言葉は、たぶん住む人の数だけあるし、その中身も異なるだろう。問題は、どうすれば自分の部屋を"素敵な部屋"にできるのだろう、ということだ。

"素敵な部屋"は住む人の数だけある(画像はイメージ)

日本ホームステージング協会の杉之原冨士子さんは、部屋を思い通りに"演出"する「ホームステージング」のプロフェッショナルだ。今回は、杉之原さんから教わった、センスゼロの人間でもできる"素敵な部屋"の作り方を紹介したい。

日本ホームステージング協会の代表理事・杉之原冨士子さんに話を聞いた

"目の前のモノ"より"住む自分"を大事に

――よろしくお願いします。今回は、メールでお伝えしたとおり、散らかった家を5分で片付けるテクニックについて教えていただければと(※最初はこういう趣旨の取材だった)
う~ん……。まず、前提からお話しますね! 「片付け」っていうとね、どうしてもマイナスのイメージになるでしょう。

――えっ、はい。そうですね
「片付けなきゃ」と思っている時点で、大前提として「片付けたくない」っていう気持ちがあるんですよ。たとえ5分で片付けられても、「片付け」が目的化してしまうとつまらないです。

だから、部屋の「片付け方」ではなく「演出の仕方」を考えてほしいと思います。

――なるほど……? 「片付け」と「演出」はどう違うのですか?
行為としては同じですが、意識が違います。「片付け」は、目の前の散らかっているモノをどうするか、という意識で行いますよね。ただの作業なんです。

対して部屋を「演出」するということは、その部屋で過ごす自分を大切にするということです。例えば、すごく素敵な絵が飾ってあったり、落ち着ける椅子やお気に入りのテーブルがあったり。自分が「ここに帰ってきたい」「ここにずっといたい」と思えるような部屋にすることが目的で、その手段として「片付け」の作業をするわけです。

やることは同じなんです。でも、「片付け」は「演出」という意識の下で行う作業に過ぎません。

――「片付け」が目的だと苦痛だけど、「演出」のための「片付け」は苦にならない
そうそう。そういうことです。「この部屋をこんなイメージにしたい」「こんなモノが置いてあると自分はテンションが上がる」という意識を持っていれば、必然的に余計なモノは片付けることになります。

でも、「この部屋を片付けよう」という意識だと、ただ目の前のモノにだけに意識を集中して「これはいる」「これはいらない」と選別するような作業になってしまう。

そんなつまらない作業、したくないですよね。だからつい後回しにしてしまって、部屋が「片付け」が必要な状態になってしまう。悪循環に陥りやすいんですよ。

取りあえず写真を撮ろう

――なるほど。とはいえ「演出」をするにしても、「今の部屋のどこから手をつければいいかわからない」という人もいると思います
自分の部屋の「演出」のイメージをつかむ簡単な方法は、部屋の入り口に立って写真を撮ることです。その写真を見るとね、びっくりするくらい汚いと思いますよ(笑)。

入り口から部屋の写真を撮ってみよう(画像はイメージ)

毎日同じ部屋で過ごしていると、風景が変わらないので、散らかっている状態に慣れてしまうんですよね。インテリアや小物にこだわりがある人でも、ただアイテムを並べただけではゴチャゴチャとした部屋に見えてしまいます。写真を撮ると、それをきちんと客観視できるんです。

まずは部屋の状態を客観視して、それを理想に近づけるためにどうすればいいかを考えること。これが「演出」の第一歩です。


――冒頭の通り、今回のインタビューは当初、「急な来客時に散らかった家を5分で片付けるテクニック」について聞く予定だった。

しかし杉之原さんは、笑って「私あんまり片付け好きじゃないんです。できるだけやりたくない」と言う。代わりに杉之原さんが教えてくれたのは、楽しんで暮らしているうちに、いつの間にか「片付け」が終わっているような暮らし方だった。次ページからはそれを詳しく紹介する。

→次ページ: 自分の好みを知るための方法とは

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インデックス

目次
(1) 「片付け」は手段、目的は「演出」
(2) 自分の好みを知るための方法とは
(3) 部屋は人を変える!
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