【レビュー】

パナソニックの焙煎機「The Roast」はコーヒー好きを満足させられるか?

1 手作業の自家焙煎はけっこう大変

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最近は「スペシャリティコーヒー」と呼ばれる、高品質なコーヒーにこだわる層が増えている。その流れを受けて店内で焙煎をしたり、豆を選択できるカフェも増加。さらに自宅でも「こだわって」コーヒーを淹れる人が増え、最近は何万円もする高価なグラインダーが家庭用として販売されている。

高いグラインダーやドリッパーを購入したユーザーが、次に考えるのは「焙煎も自宅でできないか?」だろう。自宅焙煎ができれば、同じ豆でも気分に合わせてコクのある「深煎り」やスッキリ酸味のある「浅煎り」が楽しめる……そんなわけで、我が家でも(主に夫が)コンロで自宅焙煎を始めた。ちなみに、我が家では焙煎をコンロで手作業で行うが、慣れるまでは表面が焦げているのに中心が生焼けだったりと、失敗が多い。

自宅では煎り網をホイルなどで改造して焙煎している。焙煎中はガスコンロの上で10分以上この網を振り続けるので体力勝負だ。しかも、かなりの回数を(主に夫が)焙煎しているが、まだまだ理想の焙煎状態にはたどり着いていない

そんな「自家焙煎したい」層にむけて、なんとパナソニックがコーヒーの新サービス「The Roast」を開始した。これは焙煎機と生豆、さらに生豆に最適なプロファイル(設定)をセットにしたサービス。焙煎初心者でも「豆の種類」と「焙煎度合い」を選べば自宅で安定した品質のコーヒー焙煎ができるのだ。コーヒー好きとしては、これは試してみないわけにはいかない!

焙煎機と生豆、生豆に対応したプロファイルがセットになったコーヒーサービス「The Roast」

The Roastとはどんなサービスなのか?

The Roastを始めるには、まずスターターキットを購入する。スターターキットは税別10万円。このキットには専用焙煎機AE-NR01と200gの生豆が2種類サービスされる。注意が必要なのが、The Roastは12カ月の定期頒布契約となること。1年間は毎月2種類(3,800円/月)、あるいは3種類(5,500円/月)の生豆購入が必須だ。このあたりは、The Roastが「頒布する生豆に合わせたプロファイル」を作るためだと思われる。コーヒー豆は同じ豆ブランドでも農園によって水分量などが異なる。たとえば、同じ「キリマンジャロ」を購入しても合うプロファイルが異なることがあるのだ。

スターターセットにサービスで提供される生豆。テスト機には「ブラジル サントアントニオ地区」と「エチオピア イルガチャフィ地区」が入っていた。いずれも内容量は200g

焙煎機がとにかくカッコイイ!

本サービスを試す上で、一番気になったのは焙煎機。頻繁にコーヒーを飲む家庭では、焙煎機は出しっぱなしになるため、焙煎機のデザインは非常に重要だ。この点、AE-NR01は驚くほど美しい。現在販売されている家庭用焙煎機は、いかにも「機械」というデザインが多い。しかしAE-NR01は曲線のあるシンプルなデザイン。しかも、本体にはボタンが一つしかなく、生活感を感じさせないのも良い。本体サイズは130×238×342mmと焙煎機としては比較的コンパクトだが、本体重量は4.6kgと見た目のわりに少々ズッシリ。

焙煎機AE-NR01は、今までみた家庭用焙煎機のなかではダントツにスタイリッシュ。英IKAWA社の技術提供を受けているが、オリジナル機よりも高級感のあるメタリック外装だ。日本の安全基準をクリアするための改良も加えてあるという

ボタンがひとつしかないのは、ほとんどの操作をスマートフォンで行うため。頒布されたコーヒー豆のパックにはQRコードが印刷されている。このコードを専用アプリで撮影すると、その豆に対応したプロファイルを自動的にダウンロードできる仕組みだ。このため、新しい豆が届くたびに、プロファイルも増えていく。

Bluetoothでスマホと簡単に接続可能。ただし、現在のところ対応しているのはiOSのみだ

生豆のパッケージにあるQRコードを撮影。これで、該当する豆のプロファイルがダウンロードできる

焙煎プロファイルは、1種類の豆につき2~3種類用意されているのも特徴。ひとつの豆で「浅煎り」「深煎り」など、複数の味が楽しめるのは自家焙煎ならではの楽しみ方だ。

焙煎の度合いは、豆によって2~3種類から選択できる。写真はブラジル豆の「Light Roast(浅煎り)」。このほか「Medium Roast(中煎り)」と「Dark Roast(深煎り)」がある

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インデックス

目次
(1) 手作業の自家焙煎はけっこう大変
(2) 実際に焙煎してみる
(3) 気になるコーヒーの味は?
(4) 「自分だけの味」ができないのは残念
(5) 結局The Roastは買いなのか?
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