【レビュー】

RYZEN 7 1800X徹底検証 - ついに登場した新世代CPUは「AMD反撃の狼煙」となるか

1 RYZEN 7に続いてRYZEN 5やRYZEN 3も2017年に投入予定

  • <<
  • <

1/35

やっと、というべきであろうがRYZENが発売される運びとなった。これまでになく前評判が高い。久しぶりのAMDの新CPU、それも全く新しいアーキテクチャに基づくもので、否応にも期待も高まる。いくつかのショップは3月3日に深夜販売を開始する(例えばドスパラ)ことを明らかにしており、今度こそRYZENが入手できるわけだ。

筆者は先んじて性能評価する機会に恵まれたので、これを紹介したいと思う。その前にラインナップの紹介や、新たに明らかになったアーキテクチャの細かい部分について説明したい。(Photo01)。

Photo01:製品展開などを説明したJim Anderson氏(SVP&GM, Computing and Graphics)

既報の通り、最初に登場するのがRYZEN 7シリーズで、8core/16Threadの3製品が投入されるが、RYZENファミリーとしては、このほかにRYZEN 5とRYZEN 3が用意される(Photo02)。

Photo02:GPUはLow-endからHigh-endに、という展開なのに対し、CPUはHigh-EndからLow-endに、という展開なのがちょっと面白い

RYZEN 5とRYZEN 3のラインナップは後述するとして、RYZEN 7での性能評価である。AMDのCEOであるLisa Su氏のプレゼンテーションでは、主にCineBenchでの性能をアピールしていたが、ほかのテストにおける結果も示された(Photo03,04)。

Photo03:CineBenchやHandbreak、SPECviewperfなど。おおむねCore i7-6900Kと同等レベルの性能が、半分の価格で提供されるとしている

Photo04:こちらはCore i7-7700K vs RYZEN 7 1700での比較。こちらもベンチマークによって勝ったり負けたりではあるが、同等以上の性能がより低い価格で提供される点がアピールされた

Gamingに関しては、直接的な性能評価ではないが「Twitchを使ってプレイ画面の配信を行いながら」という状況では、RYZEN 7にメリットがあることをアピールする(Photo05)。またコンテンツ制作系では、RYZEN 7 1700の方が高性能だという(Photo06)。

Photo05:Core i7-7700Kでは18%ほどフレームレートが落ちるが、RYZEN 7 1700ではフレーム落ちが発生しない

Photo06:このあたりはコアの数がもろに効いてくる内容ではある

さて、RYZENであるが単にハイエンドのRYZEN 7だけでなく全ての製品が倍率アンロックである(Photo07)。さらに、倍率制御をソフトウェアから行える「RYZEN MASTER」というユーティリティが提供されることも明らかにされた(Photo08,09)。

Photo07:IntelもCore i3-7650Kを投入してきたが、再び倍率アンロックが標準になる時代が来るのかもしれない

Photo08:RYZEN MASTERはベースクロックや最大クロック、有効コア数、電圧などを制御できるツール

Photo09:テクニカルセッションでデモされた、RYZEN MASTERのデモ。ご覧の様なGUIで制御可能である

メインストリーム向けとなるRYZEN 5だが、こちらは300ドル未満を狙った製品展開とされる(Photo10)。AMDはRYZEN 5 1600XとRYZEN 5 1500Xの2モデルを2017年第2四半期に投入することを明らかにした(Photo11)。メディア向け説明会の会場では、CineBenchによるRYZEN 5 1600XとCore i5 7600Kの比較も示された(Photo12~14)。

Photo10:メインストリーム向け、という位置づけにある価格帯だ

Photo11:RYZEN 5 1600Xはおそらく8coreのうち2coreを無効化したものだ。微妙なのが1500Xで、Native 4coreなのか、8coreのうち半分を無効化したものなのか、現時点では判明していない

Photo12:「CineBenchが適当か」という疑問はなくもない

Photo13:RYZEN 5 1600Xでの結果。Processor名は"AMD Eng Sample"だが、6Core/12Threadで3.6GHz動作とされる。Photo12より若干数字の高い、1169cbとなった

Photo14:こちらはCore i7-7700Kでの結果。スコアはやや低い669cbだが、そもそもCineBench R15自身が結構数字が揺らぐので、まぁ不思議ではない

話をラインナップに戻すと、RYZEN 5に関しては2017年第2四半期だが、これに続きRYZEN 3も2017年後半に投入を予定する(Photo15)。

Photo15:このパッケージはCPUクーラー同梱のもの

ちなみにRYZEN 7の場合、ローエンドのRYZEN 7 1700のみCPUクーラーが同梱される(Photo16)が、その上のモデルはCPUクーラーが付属しない。そのCPUクーラーだが、Wraithシリーズが3種類用意されることも明らかにされた。ただどのクーラーがどのモデルに同梱されるのかはいまのところ情報がない(Photo17~19)。

Photo16:恐らくRYZEN 7 1700にはWraith Spireが同梱されるように思えるのだが、Wraith Stealthかもしれない

Photo17:ハイエンドと見られるWraith Max

Photo18:メインストリーム向けと思われるWraith Spire

Photo19:低消費電力向けと思われるWraith Stealth

  • <<
  • <

1/35

インデックス

目次
(1) RYZEN 7に続いてRYZEN 5やRYZEN 3も2017年に投入予定
(2) 新たに明らかになった内部構成
(3) 検証環境の紹介
(4) ベンチマークテスト「Sandra 2016 SP3」
(5) ベンチマークテスト「RightMark Multi-Thread Memory Test 1.1」
(6) ベンチマークテスト「PCMark 8 v2.7.613」
(7) ベンチマークテスト「CineBench R15」(グラフ30~31)
(8) ベンチマークテスト「POV-RAY 3.7.0」
(9) ベンチマークテスト「TMPGEnc Video Mastering Works 6 V6.1.5.26」(グラフ33)
(10) ベンチマークテスト「3DMark v2.2.3509」
(11) ベンチマークテスト「BioShock Infinite」
(12) ベンチマークテスト「Deus Ex:Mankind Divided」
(13) ベンチマークテスト「F1 2016」
(14) ベンチマークテスト「Far Cry Primal」
(15) ベンチマークテスト「Grand Theft Auto V」
(16) ベンチマークテスト「Hitman 2016」
(17) ベンチマークテスト「Metro redux」
(18) ベンチマークテスト「Rise of the Tomb Raider」
(19) ベンチマークテスト「Thief」
(20) ベンチマークテスト「Tom Clancy's The Division」
(21) ベンチマークテスト「消費電力」
(22) RMMAによる内部解析 - Decode Bandwidth
(23) RMMAによる内部解析 - Decode Efficiency
(24) RMMAによる内部解析 - I-ROB
(25) RMMAによる内部解析 - I-TLB Size
(26) RMMAによる内部解析 - I-TLB Assosiativity
(27) RMMAによる内部解析 - D-TLB Size
(28) RMMAによる内部解析 - D-TLB Assosiativity
(29) RMMAによる内部解析 - Cache/RAM Bandwidth
(30) RMMAによる内部解析 - Cache/RAM Latency
(31) RMMAによる内部解析 - Minimal D-Cache Latency
(32) RMMAによる内部解析 - RAM Latency
(33) RMMAによる内部解析 - STREAM
(34) RMMAによる内部解析 - RAM Performance
(35) まとめと考察

もっと見る

関連キーワード

人気記事

一覧

新着記事