Xperia Touch

Xperiaブランドのスマートプロダクトにも新展開が。前回の「MWC 2016」でコンセプトモデルとして発表されたAndroid搭載の超短焦点プロジェクターが「Xperia Touch」として発売されることが決まった。床や壁に密着させて画面を写し出すと、赤外線が指を検知し、スマートフォンのようにタッチ操作が可能になる。10本の指まで独立して検知するため、ピアノアプリや多人数で同時に遊ぶゲームなど、スマートフォンにはない使い方ができる。

Xperia Touch

壁やテーブルに投射する

赤外線を照射することで10点までのマルチタッチに対応する。反応はかなり良好

専用に開発したというゲーム。3人が同時に遊べる

基本はAndroidなので、スマートフォンでできることは大抵できる

基本的な構造としては、超短焦点プロジェクターにAndroidスマートフォンを搭載したようなもので、Google Playから各種アプリをインストールすることもできる。

Xperia Ear Open-Style

片耳に装着してスマートフォンの通知の読み上げ、コマンドの実行などができる「Xperia Ear」。このパーソナルアシスタントの新たなコンセプトモデルとして「Xperia Ear Open-Style」が登場した。現時点ではあくまで「コンセプト」であり、今後MWCなどでユーザーの声を集め、開発を続けて商品化するか検討する。Xperia Touchは前回のMWC以降、同様の取り組みで商品化までこぎつけており、要望の声が大きければこちらの商品化もあるだろう。

開発中のコンプセプモデル「Xperia Ear Open-Style」。両耳に装着するよう2つのセットとなっている

Xperia Earが片耳用だったのに対し、Open-Styleは両耳に装着するタイプ。インナーイヤー型だが、イヤーピースが円形になっていて、耳に入れると輪の中心の穴から外部の音が聞こえてくる。同時に、イヤーピースから音も聞こえてくるため、両方の音が同時に耳に入ることになる。外部の音はまるでイヤホンをしていないかのように届き、同時にイヤホンの音も聴けるというのが、なかなか不思議な感覚だ。

装着したところ

Xperia Earと同様、音声コマンドの実行や通知の読み上げもサポート。両耳に装着するため音楽も聴きやすい。ヘッドホンでは密閉性の高さが売りになることもあるが、この「Open-Style」は逆にオープンになっている。片耳のXperia Earとは、用途に応じて棲み分けるイメージのようだ。

イヤーピース部分が穴になっており、外部の音がそのまま耳に入ってくる構造

ソニーモバイルコミュニケーションズの十時裕樹社長は「Xperia Earはハンズフリー、アイズフリーを実現した。次は"イヤーズフリー"を実現したい」と話し、Open-Styleが提供する価値を強調する。十時社長は「パーソナライズされた、インテリジェントな商品やサービスを創造し、人々がそれぞれ繋がる」というコンセプトを今年も継続するとして、今後もさまざまな商品を提供していきたい考えだ。

十時裕樹社長