世界最大のモバイル関連展示会「MWC 2017」の開催を前に、中国Huawei(ファーウェイ)はプレスカンファレンスを開き、スマートフォン「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」などを発表した。新機能をふんだんに盛り込み、同社の勢いを感じさせる製品に仕上がっている。グローバルでの発売は3月からで、第1次販売国に日本は含まれていないが、日本でも発売されることは間違いないだろう。価格は、P10が649ユーロから、P10 Plusが699ユーロから。

HUAWEI P10

HUAWEI P10は「Pシリーズ」の最新モデルで、5.1インチフルHD液晶を搭載する「P10」と、5.5インチの2,560×1,440ドット液晶を搭載する「P10 Plus」の2モデルを用意する。

背面には、指紋や傷が付きにくいハイパーダイヤモンドカット加工が施されている。カラーバリエーションはセラミックホワイト、グラファイトブラック、ローズゴールド、ミスティックシルバー、ダズリングゴールド、プレステージゴールド(P10のみ)の6色に、PANTONEと提携したグリーナリー、ダズリングブルーの2色を追加。8色(P10 Plusは7色)展開となった。

グリーナリーとダズリングブルー

従来、背面にあった指紋センサーは前面に移動した

指紋センサー部はスライドやタッチ、長押しでそれぞれナビゲーションキーとして動作する

久しぶりの防水性能を備えた端末

P10で8色のカラーラインナップ

P9ではドイツの名門カメラメーカー・LEICA(ライカ)と協業し、スマートフォンのカメラとしては初めてライカ銘のレンズを搭載。ライカ監修の画像処理を採用した。P10でも提携は継続し、「Leica Dual Camera 2.0」と銘打った進化版を搭載している。

通常、ライカのレンズはF値によってブランドが異なっている。P9やMate 9、P10はF2.2のSUMMARIT(ズマリット)を搭載

対してP10 PlusはF1.8のSUMMILUX(ズミルックス)を搭載している。どちらも「H」がつくように、実際のライカレンズそのものというよりは、Huawei端末用に開発されたレンズだ

P10は、従来通りレンズに「SUMMARIT-H 1:2.2/27 ASPH.」を使用。絞り開放値はF2.2となっている。また、1,200万画素のカラーセンサーと2,000万画素のモノクロセンサーを組み合わせるデュアルカメラシステムを採用。光学式手ブレ補正や像面位相差AF、コンティニュアスAF、レーザーAF、深度AFを組み合わせるAF機能などは、「Mate 9」と同等だ。

P10 Plusでは、レンズがより明るい「SUMMILUX-H 1:1.8/27 ASPH.」を搭載。絞り開放値はSUMMILUXながらF1.8だが、P10よりも明るいレンズを搭載した。画角はP10と同じく、35mm判換算で焦点距離27mm相当となる。センサーやAFなどスペックはP10と同等だ。