一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は22日、東京・千代田区のホテルニューオータニにて、世界最大級のゲーム見本市「東京ゲームショウ2017」の開催概要を発表した。

「東京ゲームショウ2017」は9月21日から開催

「東京ゲームショウ」は、1996年8月開催の第1回から続く国内最大規模を誇るコンピュータエンターテインメントの総合展示会。「東京ゲームショウ2017」も例年どおり千葉県・幕張メッセで行われ、9月21日~24日(21日・22日はビジネスデイ、23日・24日は一般公開)に開催。来場者数は25万人(最低到達目標ライン)になることが予想されている(昨年は23万人予想で、来場者数は過去27万人を記録)。今年のテーマは「さあ、現実を超えた体験へ。」に決定し、これには、テクノロジーの進化でゲームはますますリアルな表現ができるようになったが、それだけでなく、「東京ゲームショウ」自身も新たな体験を提供できるイベントになろう、という思いも込められている。

発表会に登壇したCESA会長・岡村秀樹氏は「昨年は20周年の節目を迎え、過去最多の614の企業・団体が出展し、来場者数が過去最多の27万1,224人を記録。過去最高のにぎわいを見せました。その内345社は海外からの出展となり、世界から注目されるゲームイベントショーになっています」と分析した。

また、日経BPの代表取締役社長・新実傑氏は、「ARでは『ポケモンGO』、AIでは最も強い棋士を破った『アルファ碁』など、新たなテクノロジーが私達の生活レベルまで浸透しはじめ、それが世界をも変え始めている」とコメント。さらに「現在注目しているのが"フィンテック"(ITを駆使した新たな金融サービスの取り組み)というテクノロジー。ゲーム会社がグローバルにオンラインデジタルサービスを展開していく上で決済は非常に重要。安全で手軽な決済サービスが登場すれば、ゲーム人口はさらに増えていくのではないか」と考えを述べた。

CESA会長・岡村秀樹氏

日経BPの代表取締役社長・新実傑氏

「TGS 2017」では、昨年新設したVRコーナーを「VR/ARコーナー」に改称し、VR(仮想現実)をはじめ、AR(拡張現実)、MR(複合現実)まで出展対象を広げ、VR/AR/MR対応ゲームソフトだけでなく、開発ソリューションなどBtoB目的の出展も予定されている。また、「e-Sportsコーナー」では、日本におけるe-Sportsの本格普及に弾みをつけるため、コーナー内ステージを大幅リニューアル。家庭用ゲームやスマートフォンなどの人気タイトルの大会を実施し、ネット動画配信なども行われる。さらに、国内外へのネット動画配信体制も強化。7月よりスタートする事前番組では、出展社の先出し情報やe-Sports予選大会の模様を配信するという。そのほか、女性ユーザーをターゲットにした恋愛しミューレーションゲームなどを展示する「ロマンスゲームコーナー」を例年どおり設置するほか、「ファミリーゲームパーク」では、中学生以下、小学生以下のエリアを一体化し、ゲームプログラミング・スクールエリアも新設される。

■「東京ゲームショウ2017」開催概要
主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
共催:日経BP社
会期:ビジネスデイ 9月21日(木)・22日(金) 10時~17時
一般公開日 9月23日(土)・24日(日) 10時~17時
※ビジネスデイは、ビジネス関係者およびプレス関係者のみの入場
会場:「幕張メッセ」(千葉県千葉市美浜区)展示ホール1~11/イベントホール/国際会議場
入場料:(一般公開日)一般(中学生以上)当日1,200円(前売券1,000円)、小学生以下:入場無料