細かく設定して自分専用にすると、やはりいい

操作系とファームウェアを見てみよう。操作スイッチは右側に集中しており、頂部にシャッターボタン、カスタムボタン×2、モードダイヤル、コントロールダイヤルがあり、背面には他のシリーズと同様にコントロールホイールやFnボタンなどが並んでいる。このあたりは、大幅な変化がなく、α7シリーズとも近いため、サブ機にするにしても障害は少ない。

頂部のレイアウト

背面のレイアウト

左側面のインタフェース。USB充電しながらの撮影にも対応している

α6500に追加された新機能として、プレビューモニターがタッチパネルになったことがある。スマホのようにタップフォーカスができるだけでなく、EVFファインダーを使用している場合にも動作するため、フォーカスの自由度が増した。タッチパネルとして振る舞うか、タッチパッドとして振る舞うかを選べるだけでなく、反応範囲を前面、右半分、右1/4と選べ、EVF中心の用途への配慮もある。

右目でファインダーを見る派であれば、この設定の恩恵は大きい。とくにフレキシブルスポットを酷使するユーザーであれば、操作がいっそう楽になる。ただ、左目で見る場合は鼻が触れやすく、利き目の関係でちょっとジャマに感じることはありそうだ。EVFの場合、あまり利き目は関係ないので、右目を使うことも検討してもいい (筆者はいまだに左目でEVFを見るクセが抜けないのだが)。

EVFまわりに触れておくと、フレームレートを60fps/120fpsから選択可能になり、表示遅延も短くなったため、動体を狙いやすくなっている。プレビューモニターを引っぱり出すと、アイセンサーがオフになる仕様もようやく追加た。ローポジションで狙うとき、アイセンサーが反応して、妙に腰を引いた体勢にならずに済むのだ。

ファームウェアはα99IIと同様のデザイン・配列となっている。カテゴリーが表示されるため、検索性が向上しているが、ページ数が多いため「あの機能はどこだっけ」と探す場合は、発見までに時間がかかりがちだ。そろそろ、よく使う機能を選んで先頭ページに表示できるようなカスタマイズ機能がほしいところである。

カテゴリーごとに機能が並ぶのだが、ページ数が多い

「露出1」には後述する「フォーカス位置連動」がある

ISOは100~25600。拡張時は51200まで対応する

サイレントシャッターもちゃんとある。連写が有効なため、ウェディングやコンサートの撮影で助かった

ホワイトバランスのオートには、雰囲気優先とホワイト重点が追加された

ただし、この画面までこないと変更できない。Fnキーに「WB」を割り当てても、直接アクセスは不可

動画関連の機能も着実に増加しているが、筆者は動画撮影で使用していないので割愛する

EVFのフレームレートは60fps/120fpsから選択できる。120fps選択時はバッテリー消費が増す。あとはオーバードライブとグレースケール表示があれば完璧だ

アプリケーションも健在である。リモートコントロールはインストールしておきたい

タッチ操作関連は「セットアップ3」にあり、探すのに苦労した

撮影時に小便利な機能を見てみると、オートホワイトバランスに「雰囲気優先」と「ホワイト優先」が追加された。記憶色と記録色的な選択機能の追加になり、好みや状況に応じて使い分けると楽しそうだ。問題点は、Fnキーにホワイトバランスを割り振っても、そこから選べないことだろうか。すんなりと変更できるようにしてほしい。

左上からオートホワイトバランス、雰囲気優先、ホワイト優先。状況によっては変化ナシといったこともあるが、暖色系光源が多い場合は、雰囲気優先にすると撮影がラク

測光については、「画面全体測光」と「ホワイト重点測光」が追加された。画面全体測光は文字通りで、スマホでは一部端末が実装している。マルチ測光よりも使い勝手のいいシーンもある。ホワイト重点は、白飛びしがちなシーンで便利なほか、あとから現像処理を加えることが前提のポートレートにオススメ。また、スポット測光に限り、中央かフォーカス位置連動を選べるようになった。425点の位相差AFポイントによって、表示エリアのほとんどでスポット測光が可能になるため、シャッターボタンを半押ししてからフレーミングという手間がなくなる。

使用していて気になった部分を挙げると、まずアイセンサー。筆者がメガネッ漢であるのも影響していそうだが、カメラを縦に (シャッターボタンが上) しているときに、プレビューモニターが優先されることが多々あった。シャッターボタンを下にすると回避できたのだが、このあたり、センサー反応のレベル設定ができるとうれしい。次に瞳AF。これはα7RII以降でも同様だが、カラコンを装備している被写体になると動作しないことが多い。