さまざまなアニメ作品で主題歌を担当するアーティスト・LiSAが、2017年2月15日に11thシングル「Catch the Moment」をリリースする。

LiSA「Catch the Moment」初回生産限定盤のジャケットイメージ

表題曲「Catch the Moment」は、2月18日より全国公開となる『劇場版ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』の主題歌。LiSA自身が作詞を手掛けており、作曲を田淵智也氏、編曲を江口亮氏が担当している。

カップリングには、NHK『みんなのうた』のために書き下ろされた「リングアベル」を収録。こちらもLiSA自身が作詞を担当。作曲・編曲は野間康介氏(agehasprings)となっている。また、本シングルは、「初回生産限定盤」(CD+DVD)、「期間生産限定盤」(CDのみ)、「通常盤」(CDのみ)の3ラインナップで、「初回生産限定盤」と「通常盤」にはさらに、作詞・古屋真氏、作曲・前山田健一氏、編曲・Tom-H@ck氏という期待作「Merry Hurry Berry」が収録される。

そこで今回は、リリースを前にLiSA自身が語ったメッセージを紹介しよう。

LiSAが語る11thシングル「Catch the Moment」

――2月15日にリリースされる「Catch the Moment」は、横浜アリーナでのライブで初披露となりました

LiSA

LiSA「どうしてみんな、初めて聴いた曲でこんなに盛り上がれるんだろう? って、単純に思いました(笑)。『ソードアート・オンライン』の映画の主題歌という話をせず、その日のライブを一緒に過ごしてきたみんなに伝えたい曲として歌ったんですけど、突然始まったのにも関わらず、みんなが最初から乗ってくれた。どれくらいの信頼関係がココにあるんだろうって、すごくうれしくなりました」

――ファンの方はどういう気持ちで聴いていたんでしょうね

LiSA「どうなんでしょう。でも、ライブが終わった後、『ソードの楽曲だと思いました!』って言われました。新曲ということで、すぐに想像が膨らんだ人がけっこういたみたいです(笑)」

――LiSAさん自身が最初に曲を聴いたときの感想はいかがでした?

LiSA「『Catch the Moment』はセンパイ(田淵智也)に書いてもらった曲なんですけど、あまりセンパイらしくないというか、いつものセンパイの曲じゃないなって。でも、やっぱりセンパイらしいメロディがちゃんとあったので、"メロディを大事に歌いなさい"、"言葉を大切に歌いなさい"というメッセージだと思って受け取りました。いつものごとく、特に会話があったわけではなく、勝手に読み取ったものなんですけどね(笑)」

――確かにこれまでとは少し違う印象を受けますね

LiSA「『ソードアート・オンライン』の主題歌って、私が最初に歌わせていただいた『crossing field』もそうですが、ちょっとシリアスな楽曲が多いイメージだったんですけど、今回はもうちょっと人間味のある感じ? そんな印象だったので、人の気持ちを大事にして歌えたらいいなと思いました」

――「シルシ」や「No More Time Machine」に近いイメージでしょうか?

LiSA「そうですね。曲調というより、メッセージ性がそちら寄りかなって思いました」

――歌詞を書くにあたって、どのようなことを考えましたか?

LiSA「最初に伊藤(智彦)監督とお話をさせていただいたときに、監督が『映画館を出る人たちが、隣に一緒にいる大切な人や、家で待っている大切な人に、"ありがとう"と言ってあげられる作品にしたい』と仰っていたので、一緒に過ごしている誰かへの大切な気持ちを歌に出来たらいいなと思い、一緒にいる瞬間瞬間を全部覚えていられたらいいのになって気持ちを込めて書きました」

――今回の歌詞の中で、LiSAさん的にポイントだと思うのは?

LiSA「自分で書きながらグッと来たのは、『集めた一秒を永遠にして行けるかな』ですね。今までの自分は、夢を追いかけている途中だったので、まだまだ叶えたいものがたくさんあったんですけど、2回目の武道館が終わった後、その先に幕張メッセがあったり、横浜アリーナがあったり……自分がまったく想像していなかった未来の上に立っている。それはすごく幸せなことなんだけど、臆病なので、逆に不安にもなる。これが無くなってしまうんじゃないかと考えるとすごく怖い。でも、実際に夢の先に行ったとき、この人たちとなら、その先にもっともっと楽しいことがあるかもしれないっていう希望を抱けるようになってきた。5年の年月を重ねて、もっと先に行けるようになった今が、『集めた一秒を永遠にして行けるかな』という言葉に繋がったんだと思います」

――この先の未来に対する不安を希望が上回ってきたんですね

LiSA「小さいライブハウスには小さいライブハウスでしかできないことがもちろんあると思います。でも、大きな場所に行けば行くほど、現実的な話になりますが、皆さんからいただくお金も多くなり、それにあわせた演出ができるようになるわけですよ。たくさんの方に来ていただくことによって、これまで考えられなかったようなことができる。それはスゴイことだし、本当にありがたいことだと思います。横アリに限っていえば、そのおかげで空も飛べたわけですし(笑)。そんな夢、叶えられます?」