既報の通り、3Dプリンタ大手のストラタシスは2月6日(米国時間)、FDM 3Dプリンタの最新シリーズ「F123シリーズ」を発表した。同社はSOLIDWORKSの年次イベントSOLIDWORKS WORLD 2017(SWW2017)に実機を展示。本稿では、ストラタシスをはじめとする出展者ブースの一部を紹介する。

ストラタシスの最新3Dプリンタ

ストラタシスが出展した新3Dプリンタ「F123シリーズ」ば、オフィスや教育現場の環境で利用でき、コンセプトモデルの作製から設計確認、高度な機能テストまでを可能とする。また、通常モードに比べて1/2の時間で出力できるfast-draft modeを新たに搭載した。

同シリーズは造形サイズの異なる3機種で展開し、エンジニアリンググレードのFDM 3Dプリンティング材料を使用できる。最大造形サイズはF170が254☓254☓254mm、F270が305☓254☓205mm、F370が355☓254☓355mm。最小積層ピッチは0.127mmとなっている。

F124シリーズと同プリンタで意匠パーツを出力したヘルメット(赤いパーツを出力した)

TV番組も人気のバトル用ロボット

ロボットの大会は日本でも数多くあるが、アメリカではロボット同士を戦わせるテレビシリーズ「BattleBots」が人気だ。同テレビシリーズの参加チームの多くがSOLIDWORKSユーザーとのことで、会期3日目(2月7日)の全体セッションではロボットバトル用のケージが用意され熱戦が繰り広げられた。

BattleBots参加チームであるAptyx Designsのロボット

全体セッションでは会場にケージが登場。ロボット同士が文字通り火花を散らした

重量3500kgのレース用ロボット

会場で一際大きい存在感を放っていたのが、Furrion Roboticsのロボット「Proshesis」。同ロボットはオフロードレースを想定して開発されており、重量3500kg、高さ4.2mとかなり大きい。100%電動だが最高30km/hで走行でき、中央の操縦席にパイロットが乗り込む。開発にあたってはSOLIDWORKSのモーションシミュレーションとFEAが活用されたという。

出展製品の中でダントツに目立っていた「Proshesis」