ソフトバンクとソフトバンクロボティクスは、2月8日から開催されるPepper World 2017に先がけ、「Pepperの新たな取り組みに関する記者発表会」を行った。

田村淳さん、益若つばささん、ソフトバンクロボティクス代表取締役社長 冨澤文秀氏が登壇

Pepperは家庭でのコミュニケーションロボットとして活躍するほか、ショップや企業などにも導入されている。導入企業数は約2,000社。2017年4月からは、社会貢献プログラムとして公立の小中学校282校に2,000台を無償貸出することも決まっており、拡大が見こまれる。

また、ビジネス分野とコンシューマ分野において、より活躍の場を広げるような施策を用意している。ビジネスの場では「Service」「Sales」「PR」の3部門に特に効果があるとし、企業をサポートしていく予定だ。

Pepperを導入した企業数は約2,000社。ほとんどがコミュニケーション目的での導入だが、今後はビジネス向けとしての活躍が期待される

公立小中学校282校に2,000台を3年間無償貸出。プログラム教育が注目されている中、実際にロボットを使ってのプログラムは効果が高そうな印象

「Service」では、Pepperが受付や案内業務を行うことで人員を削減でき、コストカットや事業の効率化がはかれる。「Sales」では、決済やPOSデータ管理などを行い、売上げアップに繋げる。「PR」は、アプリのダウンロード誘導など、ブランディング力のアップや認知拡大にひと役買っている。特にポイントカード、クーポンなどの登録は、人間のスタッフから勧められるより、Pepperから勧められる方が効果的とみている。

実証実験により、Service、Sales、PRの3つが現時点で高い効果が見込める

発表会では、ゲストの益若つばささんをカフェの客と想定し、Pepperが接客、注文取り、決済などを行うデモンストレーションも行われた。近い将来、Pepperが本当にウエイターとして働いているカフェが登場するのを確信するほど、完璧な応対をみせた。

【動画】Pepperがカフェの店員となり益若つばささんを接客

ゲストの益若つばささんがカフェの客となり、Pepperが対応。注文をとり、決済まで済ませた

決済はクレジットカード払いで。暗証番号を入力しているとき、Pepperは「見てませんから」と目を背ける。ちょっとした演出が楽しい