レイコップ・ジャパンは2月7日、ふとんクリーナーの新モデル「レイコップ RX」を発表した。価格はオープンで、市場想定価格は税別64,500円前後。発売は2月23日を予定している。

レイコップといえば、ふとんを叩きながらゴミやダニを吸引するほか、UVランプによる除菌機能の搭載で人気があった。今回の新モデルはさらに「脱臭 (まくらモード)」をはじめとした3つの新機能を搭載している。

新製品「レイコップ RX」を手にした、レイコップ・ジャパン 代表取締役社長 リ・ソンジン氏

光クリーンメカニズムとは

レイコップシリーズといえば、全製品共通で「光クリーンメカニズム」を搭載していることが特徴だ。光クリーンメカニズムとは、紫外線による「除菌」、物理的な「叩き」、さらに「吸引」の3つの働きにより布団をキレイにする仕組みのこと。紫外線には253nm (ナノメートル) という波長のUV-Cランプを採用。同社によると強い紫外線を至近距離から布団に当てることで、99.9%の除菌が可能だという。さらに、紫外線の照射によって、ダニの動きを弱めることができると説明する。

使い方は従来通り、布団の上を掃除機のように滑らせるだけ。モード選択などのスイッチ類は手元に集約されており、使い勝手も良い。重さは2.95kg

青く光っているのがUV-Cランプ。強い紫外線は基本的に肌に良いものではないので、本体が布団から離れると自動的に切れるように安全設計されている

ちなみに、UV-Cランプではふとん表面のダニしか弱らせることはできない。ただし、同社によるとダニは食事である人間のフケやアカのある布団表面に集まる性質があり、布団表面をケアすることにより、かなりの割合でダニ対策ができるという。

ダニの脚の先には吸盤のような器官があり、これが布団に張り付いている。紫外線を照射することで、ダニの「しがみつく力」を弱らせて吸い込みやすくできるらしい

ダニは加齢臭に寄ってくる

さらに衝撃的なのが、同社の研究開発の内容だ。なんと、ダニは加齢臭の原因の一つである「ノネナール」の臭いに引き寄せられるのだという。つまり、加齢臭のする枕には、より多くのダニが潜んでいる可能性があるというのだ。

同社が行った実験の概要。加齢臭・ノネナールに集まるダニの数を計測。臭いがない場合は12時間で捕獲できたのは0匹だったが、ノネナールには7匹が集まった

そこで、新モデルのレイコップ RXには新しく「まくらモード」が搭載された。これは、従来からあった熱風を布団に吹き付ける「ドライエアブロー」に、除菌能力のある「ホメスタイオン」を発生させる機能を組み合わせたモード。ドライエアブローが70℃の温風でまくらの湿気を除去しつつダニを弱らせ、ホメスタイオンがイオンと脱臭オゾンの力で除菌や脱臭を行うという。

「まくらモード」の使い方は非常に簡単。まくらの上にレイコップ本体を置き、まくらモードで3分間運転するだけだ。本体を前後に操作する必要はなく、まくらの上に放置しておけるので、手軽に使えそうだと感じた。

まくらモードは、運転中の本体をまくらの上に乗せて3分間放置するだけ。非常に手軽だ

本体裏面にある銀色の半月状パーツから、ドライエアブローの熱風とホメスタイオンを吹き出す

会場では、まくらモードの消臭能力の高さを実験するデモンストレーションも行われた。ノネナールを含ませたガーゼをまくらに乗せて、まくらモードで3分運転。当初、臭気計の数値で「202」を示していた臭気レベルが「2」まで減っていた。ちなみに、202は駅のトイレレベルの臭いだという