1月14日より全国東映系劇場で公開中の映画『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージfromスーパー戦隊』の大ヒットを記念し26日、「スーパー戦隊」シリーズ第40作『動物戦隊ジュウオウジャー』のメインキャスト6人が東京・丸の内TOEIにて舞台あいさつを行った。

写真左から、立石晴香、南羽翔平、中尾暢樹、國島直希、柳美稀、渡邊剣

2016年2月にスタートし、現在いよいよ最終回まであと2回を残すのみとなった『動物戦隊ジュウオウジャー』と、放送終了から1年を経た先輩戦隊の『手裏剣戦隊ニンニンジャー』が夢の競演を果たす本作品は、「ぴあ初日満足度ランキング」において第1位となる「93%」を記録し、初日からおよそ2週間が経過した現在も子どもたちを中心にした親子連れで連日にぎわいを見せている。

映画の大人気を祝い、大勢のファンへの感謝の気持ちを表すべく、ジュウオウジャーの6人が劇中衣装でステージに登壇。映画の見どころや撮影の裏話などを語った。また、テレビでは邪悪なデスガリアンとの最終決戦が勃発し、まさにクライマックスを迎える時期ということもあって、これまで積み重ねてきた1年間にわたる撮影の思い出をそれぞれが振り返る場面も見られた。

ジュウオウイーグル/風切大和役の中尾暢樹は「すでにご覧になった人からは、大和大変だったね~って言われました」と映画での奮闘ぶりに言及する一方、「映画の見どころは、みっちゃん(操)のお尻です! コーヒー豆みたいでかわいい(笑)」と、ピンポイントな見どころを笑顔で語った。さらに「個性の違う2つの戦隊が同時に見られるのは、映画ならでは。ジュウオウジャーのファンの方もニンニンジャーのファンの方も楽しんでほしい」とヒーロー共演の楽しさをアピールした。

ジュウオウシャーク/セラを演じる柳美稀は「映画を見ていたら、大和と目が合います。大和がちょいちょいキメ顔をはさんでくるんです(笑)」と、中尾のストレートな「ヒーロー」演技を注目ポイントに選んだ。

また、ジュウオウライオン/レオ役の南羽翔平は「ジュウオウジャー、ニンニンジャーの女の子たちがいつもと違う恰好になるところが好き」と、映画における両戦隊ヒロインの魅力を強調。さらに「ニンニンジャーとの"VS"ということで、いつもと違うアクションも見られる」と、得意としているアクション面の見どころを伝えた。

一方のジュウオウエレファント/タスク役の渡邊剣は「みっちゃんがカッコよかった、いや、カッコいいというよりかわいかったかな」と、中尾と同じく國島の"ある場面"を挙げた。

ジュウオウタイガー/アムを演じる立石晴香は「最初、ジュウオウジャーとニンニンジャーが一対一で戦うんですけれど、それぞれの戦隊の特色を生かした戦闘スタイルでとてもカッコいいと思いました」とアニマルアクションのジュウオウジャーと忍者アクションのニンニンジャーとの好対照も見どころだという。

そしてジュウオウザワールド/門藤操役の國島直希は「スターニンジャーのキンジくんと操がオモシロいことになっていますので、笑ってくれたらうれしい」と、映画の中の愉快なシーンをアピールした。

テレビシリーズがクライマックスに迫った中、「現在の心境は?」と問われた中尾は、「もうテレビの撮影はぜんぶ終わっていて、今はシアターGロッソ(東京ドームシティアトラクションズ)のライブショーや、全国を回るファイナルライブツアーの準備をしています。これからは1年間応援してくださったファンの方たちにお返しができたらな、と思っています」と話し、各地の子どもたちに直接感謝を伝えることのできるライブツアーへの意欲を見せた。

テレビシリーズで印象に残った名場面を尋ねられた柳は、第46話でアムが大和の心情を察して声をかけるシリアスなシーンを挙げ、「今までにないアムちゃんの姿が見られたのがよかった」と話すと、すかさず渡邊がアムのモノマネで名セリフを披露し、「台無しだよ!」と周囲は大爆笑。そのシーンについて立石は「朝から何回も練習した撮影。あんなに粘ったのは自分でも初めて」と、自身も印象の深い演技になったと振り返っていた。

渡邊の印象に残った場面は「初めてザワールドが変身解除してきたときの操」。これについて國島は「上半身裸で、ガリガリだったね」と恥ずかしそうに語り、中尾は「操が川の中にヒザから倒れこんで、カットがかかるまでしばらく時間があったんですけれど、そのまま川に流されていったんです」と、裏話を披露した。國島は「髪が濡れちゃうので一回しか撮れないシーンだったんですが、川に流されてしまい、ほとんどが編集で切られてしまいました」と苦笑いしていた。

立石は「ゴーカイジャーとの共演(第29、30話)もよかったね」と『海賊戦隊ゴーカイジャー』がゲストで登場した「スーパー戦隊2000回記念」エピソードの話題を出すと、中尾は「ゴーカイジャーやニンニンジャーと共演できて、ジュウオウジャーは得したなって思いました」と、「アニバーサリー」戦隊ならではのスペシャルな共演の喜びを噛み締めた。柳はこれを受けて「恵まれてる系戦隊!」とジュウオウジャーを表現した。

『ジュウオウジャー』のエピソードは29日放送の第47話、そして2月5日放送の第48話(最終回)を残すのみ。「大和と父との確執の決着、そしてジューランドと人間界の運命、さらにデスガリアンとの戦いの行方など、さまざまな要素が凝縮された怒涛のクライマックスが待っている」という中尾の言葉を受け、柳は「それこそ、まばたきしちゃダメだ!」といたずらっぽい笑顔で煽り、ジュウオウジャー最後の戦いに注目してほしいと呼びかけた。

フォトセッションでは映画の大ヒットを祝して大樽が用意され、鏡開きの要領で大型クラッカーを発射。大勢のファンとともに「大ヒット!」の歓声をあげた。