本機はCPUに第7世代のCore i7-7500U(2.7GHz/最大3.5GHz)、メモリに8GBのLPDDR3-1600対応 SDRAM、ストレージにSerial ATA対応の512GB SSDを搭載している。グラフィックスはCPU内蔵のIntel HD Graphics 620だ。

このクラスのノートだと、より省電力のCore mプロセッサを採用する機種も少なくないが、あえてCore iプロセッサにこだわっただけのパフォーマンスはあるのだろうか? いくつかのベンチマークで本機のパフォーマンスを測ってみることにした。

CINEBENCH R15の結果

まず、CINEBENCH R15を試してみたところ、CPUのスコアが356cb、OpenGLが42.12fpsという結果になった。

CINEBENCH R15の結果

続いてPCMARK 8 HOME ACCELERATED では、下図のようになった。

PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0スコア

PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0の結果
HOME Score 3701
Test duration 34min 58s
Web Browsing - JunglePin 0.32124s
Web Browsing - Amazonia 0.13800s
Writing 3.55791s
Casual Gaming 30.87fps
Video Chat playback 1 v2 Accelerated 30.02fps
Video Chat encoding v2 Accelerated 47.33333ms
Advanced Photo Editing 1 0.18129s

「PCMARK 8 HOME」のベンチマーク結果

いずれも他のCore i7-7500U搭載ノートと同程度のスコアが出ており、CPU本来の性能がきちんと出ているようだ。日常的な作業はもちろん、写真編集などある程度パワーが必要な作業も快適に行えると思われる。

CrystalDiskMarkの結果

次に、「CrystalDiskMark」でストレージ性能を計測してみたところ、下図のようになった。SSDがSATAなのでNVMe対応のものに比べると数値は低いが、シーケンシャルリードが500MB/s前後と十分な速度が出ている。

「CrystalDiskMark」のベンチマーク結果

3DMARKの結果

続いてグラフィックスの性能を見るため3DMARKを試してみたところ、次の結果になった。

3DMarkの結果
Ice Storm 62142
Ice Storm Extreme 39783
Cloud Gate 6627
Sky Diver 3961
Fire Strike 910
Time Spy 351

「3DMark」ではミドルレンジPC向けの「SKY DIVER」が3961、「Cloud Gate」が6627という結果になった

ミドルレンジPC向けの「SKY DIVER」が3961、「Cloud Gate」が6627となり、CPU内蔵グラフィックスとしてはなかなかの好スコア。ちょっとしたゲームなら十分楽しめそうだ。

ドラゴンクエストX ベンチマークソフトの結果

ゲーム関連ベンチマークでは、ドラゴンクエストX ベンチマークソフトを試してみたところ、次の結果になった。

ドラゴンクエストX ベンチマークソフト スコア
グラフィックス設定 解像度 スコア 評価
低品質 1280x720 7646 とても快適
標準品質 1280x720 6704 快適
最高品質 1280x720 5581 快適
低品質 1920x1080 5119 快適
標準品質 1920x1080 4265 普通
最高品質 1920x1080 3203 普通

ドラゴンクエスト程度なら、品質や解像度を少し落とせば快適に楽しめそうだ。

ドラゴンクエストX ベンチマークソフトでは、フルHDでも低品質なら快適に楽しめる結果になった

BBenchの結果

パフォーマンスに優れたCore i7を採用していることで気になるのがバッテリ駆動時間だ。カタログスペックを見ると、バッテリはJEITA 2.0で約17時間の駆動が可能となっている。この軽さ、パフォーマンスの高さで本当にそこまで長時間の駆動が可能なのだろうか?

そこで、電源プランや画面の輝度を変えながら、バッテリベンチマークソフト「BBench」を使って実際にどのくらい持つのかを計測してみた(なお、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計っている)。

BBenchによるバッテリ駆動時間結果
電源プラン 画面の明るさ 駆動時間
eco 20% 15時間45分
省電力 30% 14時間52分
省電力 100% 10時間7分

「eco」プラン時の16時間に近い駆動時間もすごいが、「バランス」で輝度が100%でも10時間を超える駆動が可能だったのには驚いた。これだけ持てば、出先でもバッテリの残り容量を気にせずガンガン使えそうだ。

ちなみに、本機は「お急ぎ30分チャージ」機能も搭載しており、15分の急速充電で約3.5時間、30分の充電で約7時間のバッテリ駆動が可能になるとのこと。うっかり充電し忘れた時でも、身支度などをしている間に半日動かすのに十分な容量をチャージできるのはありがたい。

ACアダプタもコンパクトだ