【インタビュー】

ソニーのテレビ事業とオーディオ/ビデオ事業はどうなのか - 高木執行役EVPに聞く

1 なぜ、いま有機ELテレビ

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ソニーの高木一郎執行役EVPは、CES 2017において、ソニーのテレビ、オーディオ/ビデオ事業の取り組みについて説明。「ここ数年、自信を持った商品を出せているとの手応えがあり、テレビ事業については、3年連続の黒字を達成できる」などとした。

CES 2017で発表した有機ELテレビ「BRAVIA A1Eシリーズ」については、「新たな付加価値として提供できるものであり、かなり自信を持って、おすすめできる商品に仕上がった」と胸を張る。そして、「ソニーは、自らがパネルを開発しなかったからこそ、画像エンジンの開発にリソースを集中できた。そうでなかったら、ここまでの画を出せなかったかもしれない」とも述べた。

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―― ソニーのテレビ、オーディオ事業の現状はどうか。

ソニーの高木一郎執行役EVP

高木氏「2012年以降、テレビのプレミアム化、オーディオのハイレゾ化など、テレビ、オーディオ/ビデオ分野における商品力強化に力を注いできてから4年を経過した。まだまだやるべきことは山積みだが、自信を持った商品を出せているとの手応えがある。今回、有機ELテレビを採用した新たなBRAVIAを投入し、今年(2017年)の春以降、順次、全世界で販売を開始する。

エレクトロニクス業界は伝統的な業界であり、技術革新が見いだせない状況がしばらく続いていた。しかし、インターネットを通じたコンテンツ流通や、ハイレゾに対応した楽曲のストリーミング配信が始まるなど、メーカーとしてこうしたコンテンツをしっかりと利用できる商品を届けることが大切である。これからの数年間、さらに大きな変化が訪れるだろう。

テレビ事業については、今年度に、3年連続の黒字を達成するのに加えて、年間見通しには若干の上方修正も行っている。オーディオ/ビデオについても、年初に約束した利益水準には達する見込みである」

―― なぜ、いま有機ELテレビを投入したのか。

高木氏「有機ELパネルについては、昨年(2016年)の段階で、デバイスの価格と性能面において、自信を持って商品化できるレベルになったらいつでも採用すると言ってきた。今回、発売したBRAVIA A1Eシリーズは、独自の画像エンジンと音響技術を採用し、これならば新たな付加価値として提供でき、購入してもらえるだろうと考えて商品化した。かなり自信を持って、おすすめできる商品になった」

有機ELテレビ「BRAVIA A1E」シリーズ

高木氏「確かに技術的には、昨年でも、一昨年でも作ることはできたが、液晶テレビのラインナップに追加する形で有機ELテレビをやるには、どうポジショニングをするかが重要だ。中途半端なものであれば、単に有機ELパネルを採用したというレベルに留まってしまう。ユーザーのベネフィットを最優先にし、『こうした製品であれば買いたい』と思ってもらえるものに仕上げることができたのが今年である。

有機ELならではのコントラストの特長を生かすことで、映画ファン、ミュージックファンなどに購入してもらいたいと考えている。ミュージックビデオの場合でも、ライブ映像のコンテンツは、暗いなかでミュージシャンにスポットが当たるというシーンも多く、有機ELの特長を生かす表現が可能になる。音響にもこだわっており、その点でも最適である」

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インデックス

目次
(1) なぜ、いま有機ELテレビ
(2) ディスプレイパネルの自社生産は?
(3) ソニーのテレビが持つ付加価値とは
(4) Google HomeやAmazon Echo、8Kテレビへの対応は
(5) オーディオ事業、3つの成長領域
(6) ソニーからのメッセージ、CES 2017

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