工場のスマート化を促進する技術・ソリューションが一堂に出展する専門展「第1回 スマート工場EXPO」が1月18日~20日にかけて、東京ビッグサイトにて開催されている。同展示会において、産業技術総合研究所などの複数の企業・機関が参加する「IoT×屋内測位パビリオン」では、工場の見える化ソリューションや自立自走型モバイルロボットの走行デモなどを見ることができる。

この自立自走型モバイルロボットは、オムロンが2015年に買収したAdept Technology(現Omron Adept Technologies)製の「Lynx」。レーザースキャナによる前方の位置特定を可能としているほか、前方の障害物検知にも活用される。また、さらに低い箇所にある障害物の検出のためのソナー方式/レーザー方式の障害検知センサを4つ備え、後方にもソナー方式による障害物検知センサが4つ備えられている。通信のためにIEEE 802.11a/b/g/n/ac対応のWi-Fiアンテナを2本搭載しているほか、オペレータパネルには3.5型の液晶パネルや電源、ブレーキリリースなどのスイッチなどを配備。本体サイドのディスク上のライトにて動作/ステータス状況を遠目から把握することも可能となっている。

パビリオン内を走り回るOmron Adept Technologies製の自立自走型モバイルロボット「Lynx」

同パビリオンには産業技術総合研究所のほか、マルティスープ、シーイーシー、ユビセンス、丸紅情報システムズ、明治電気工業、ビッグローブ、サイトセンシングなどが出展。工場内の見える化としては、例えばマルティスープの屋内位置情報&施設/設備マッピングソリューション「iField indoor」やシーイーシーの3D表示・動線分析ソフト「RaFLOW」などの紹介が行われており、iFieldの場合、ジャパンセミコンダクター(東芝大分工場と岩手東芝エレクトロニクスを統合して2016年4月に設立された半導体企業)の事例が紹介されており、工場内において、Bluetoothを用いた作業員の位置のリアルタイム把握を実現したといった紹介も行われている。