富士通の「LIFEBOOK UH75/B1」(以下UH75/B1)は、13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載しつつ、世界最軽量の約777gのボディを実現したクラムシェル型のノートPCだ。これまで13.3型ワイド液晶ディスプレイ搭載機で世界最軽量をうたっていた「LAVIE Direct HZ[Hybrid ZERO]」の約779gをわずかではあるが下回っていることになる。

今回短期間ではあるがUH75/B1を試用する機会を得たので、モバイル性、使い勝手、パフォーマンスなどについてレビューしていこう。

富士通「LIFEBOOK UH75/B1」。実売価格190,000円前後。今回試したのは発売前の試用機のため、製品版と外観が異なる場合がある

■試用機の主な仕様   [製品名] LIFEBOOK UH75/B1   [CPU] Intel Core i5-7200U(2.50/3.10GHz)   [メモリ] 4GB(DDR4 SDRAM PC4-17000)   [グラフィックス] Intel HD Graphics 620(CPU内蔵)   [ストレージ] 128GB SSD(Serial ATA 6Gb/s)   [光学ドライブ] なし   [ディスプレイ] 13.3型ワイド(1,920×1,080ドット)   [OS] Windows 10 Home 64bit   [サイズ/重量] W309mm×D212.5mm×H15.5mm/約777g   [店頭予想価格] 税別190,000円前後  

世界最軽量ボディに第7世代(Kaby Lake)CPUを搭載

まずは基本スペックを見ていこう。

UH75/B1は、CPUにKaby Lakeこと第7世代のIntel Core i5-7200U(2.50/3.10GHz)を採用し、メモリを4GB、ストレージに128GBのSSD(Serial ATA 6Gb/s)を搭載している。バッテリは25Whのリチウムポリマー電池を搭載しており、JEITA2.0基準で8時間以上駆動するとされている(公式値は「計測中」)。

なお、メモリとストレージは増設できないが、256GBのSSD、50Whのリチウムイオン電池を搭載するUH90/B1という上位モデルが用意されており、こちらはJEITA2.0基準で16時間駆動するとされている。

UH90/B1は重量約913gと、UH75/B1より約136g増えるが、実売価格は200,000円前後に抑えられているので、ストレージ容量と連続駆動時間を重視するのであれば前者を選んだほうがいい。

解像度はフルHD(1920×1080ドット)。写真の現像でもしないかぎりは必要十分な精細さだ

ディスプレイは高輝度、高色純度、広視野角を謳うLEDバックライト付きTFTカラーLCDで、表面にはノングレア処理が施されている。色域については特に謳われていないが、手持ちの画像をチェックしたかぎりでは素直な発色というのが率直な感想だ。

UH75/B1で採用された本体カラーの「SATIN RED(サテンレッド)」は天面、底面、キーボード側面を彩る

UH75/B1には、「SATIN RED(サテンレッド)」と「PICT BLACK(ピクトブラック)」の2色が用意される。SATIN REDは、わかりやすくいうとマットメタリックな赤色で、派手さと落ち着きが共存した高級感のある色合いを醸し出している。

この深みのある赤色は4層塗装により実現しているとのことだが、残念ながらUH75/B1限定のカラーとなっており、上位モデルのUH90/B1ではPICT BLACKしか用意されていない。モデル数削減のための施策と推察されるが、魅力的なカラーだけにUH90/B1にも用意してほしかったところだ。