【レポート】

目の腫れで疑われる病気とその対処法を眼科医に聞いてみた

1 冬でもはやり目が流行する時代に

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目が腫れる理由は複数あり、その原因ごとに対処法が異なる

起きがけにふと鏡を見ると、「これ誰!? 」と疑いたくなるほど、目が腫れぼったくなっていた経験はないだろうか。

目の腫れは誰もが陥りやすい症状であるが、その原因は多岐にわたる。「どうせいつものむくみだろう」などと放置しておくと、思わぬ病気の"サイン"を見過ごすことになりかねない。

今回はあまきクリニック院長の味木幸医師に「目が腫れたときに疑われる病とその対処法」ついてうかがった。

ものもらい

まず、目の腫れが主訴となる疾患としては「ものもらい」がある。ものもらいには「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」と「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」の2種類があり、前者はまつ毛の生え際にある「マイボーム腺」と呼ばれる太くて長い分泌腺上にでき、後者は霰粒腫よりまつ毛の近くにある皮脂腺にできる。特に麦粒腫の特徴の一つとして、「まぶたの一部が赤く腫れる」がある。

ものもらいは脂を分泌するマイボーム腺から細菌が入ったり、マイボーム腺の出口が詰まり、その中で脂と細菌がたまったりすることで発病する。そのため、汗をかく初夏ごろに患者が増える傾向にあるが、冬の患者も少なくないと味木医師は話す。

「寒くなってマイボーム腺が縮んだり、脂が固まってその出口をふさいだりしてしまうからでしょうか、冬にものもらいになる人も多いです。あと、年末年始の忘年会や新年会での暴飲暴食や、仕事の年末進行に伴う疲労なども関連しているのかもしれません」

ものもらいだった場合は初期段階のケアが重要。対処法としては生理食塩水や人工涙液型の点眼をしたり、患部に蒸しタオルを当ててマッサージしたりするのが効果的だ。

流行性角結膜炎(はやり目)

季節性疾患の「流行性角結膜炎(はやり目)」も症状に目の腫れが確認され、そのほかには「充血」「大量の目やに」「目のゴロゴロ感」などがある。

はやり目はアデノウイルスに感染すると発症する。ものもらいが他人に感染を広めない一方、ウイルスを媒介とするはやり目は他人へとうつる。ウイルス感染者が目を手でこするなどして、その手でドアノブや電車のつり革といった不特定多数の人が使用する場所を触ることで、他人に感染が広がっていく。

『プール熱』の原因にもなるアデノウイルスは、基本的に夏に流行するウイルスです。ただ、今冬は特に保育園を中心にはやり目の患者が増えている印象があります」

アデノウイルスは湿気や水に強い特性を持つ。近年は冬でも入れる温水プールやスパなどが充実してきており、冬のはやり目にも十分注意が必要。アデノウイルスの体内への侵入を防ぐには手洗い&うがいを励行するほか、ウイルスの付着を防ぐ冬ならではのアイテムとして手袋を着用するのもよい。

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目次
(1) 冬でもはやり目が流行する時代に
(2) 目のむくみには危険が潜む!?
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