実際の味は?

発表会の後半では、実際にThe Gohanで炊いたご飯の試食会が行われた。試食で使用されたお米は「きぬむすめ」。大阪府立環境農林水産総合研究所のサイトによると、きぬむすめの特徴は「特に粘りが強くて柔らか」らしい。

The Gohanで炊いた「きぬむすめ」を食べたところ、食感はどちらかというと弾力のある「シャッキリ」系に仕上がっているように感じた。表面の粘りもあまり強く感じず、爽やかな食感。味は口に入れた瞬間は甘みが少な目なのだが、噛むと旨みがググッと押し出てくるタイプ。おかずの味をうまく引き立てる味だと感じた。

会場で提供されたご飯。弾力のある食感に炊き上がっていた。

明太子ご飯や卵かけごはんなど、さまざまなおかずで試食ができた。特に絶品だったのが卵かけご飯。卵の濃厚な味とThe Gohanの爽やかな旨みが非常によくあっている

米粒表面の弾力が強く、空気を含んでほぐれやすいため「おにぎり」や「弁当」などの冷ごはんが非常においしく感じた。

朝に調理した「おにぎり」を一口かじったところ。おにぎりの断面を見ると、中心のコメまで崩れることなくしっかりしている。また、コメ同士がベチャッとくっつかず、適度に空気を含んだ状態で握られているのもわかる

ちょっと癖のある仕様

炊飯の美味しさとデザインともに魅力的な本製品だが、購入時に気を付けたいポイントが2つある。

ひとつが大きさ。一般的な高級炊飯器は5.5合か1升タイプが多いが、The Gohanは最大炊飯容量が3合しかない。このため、食べ盛りの子供がいる家庭や作り置きをする家庭にはあまり向いていない。ただし、そのぶん本体サイズは小さめ。なんとバルミューダのトースターと比較して、体積は半分ほどしかないという。

もうひとつの注意ポイントは「保温」機能がないこと。保温をすると味が落ちるため、あえて機能を搭載していないのだ。