【レポート】

『ウマ娘 プリティーダービー』ソロ曲初ステージ、出走! CD「STARTING GATE 01」発売記念イベント

『ウマ娘 プリティーダービー』1st CDシリーズ第一弾「STARTING GATE 01」リリースイベントが2017年1月8日、東京・科学技術館サイエンスホールで開催された。『ウマ娘』の作品単独イベントはこれが初めてで、イベントにはスペシャルウィーク役の和氣あず未、サイレンススズカ役の高野麻里佳、トウカイテイオー役のMachico、駿川たづな役の藤井ゆきよ、そしてコンテンツプロデューサーの石原章弘氏が出演した。ここでは昼の部をレポートする。

『ウマ娘』&ウマ娘サウンドとは?

『ウマ娘 プリティーダービー』は、Cygamesが開発中のゲーム。主役となるのは、実在の競走馬を擬人化した「ウマ娘」という人ならざる不思議な美少女たちだ。作中ではウマ娘たちが学園で過ごす日常や、レースやライブステージで輝く青春が描かれる。プレイヤーの立場はウマ娘たちの「トレーナー」となる。同作は長年「THE IDOLM@STER」シリーズで総合ディレクターを務めていた石原章弘氏がCygamesに移籍し、コンテンツプロデューサーを担当していることでも話題になっている。

本体となるゲームは開発中だが、先行してリリーススタートしたのが1st CDシリーズ「STARTING GATE」だ。ランティスより11月30日に発売された「STARTING GATE 01」を皮切りに、6枚連続のCDリリースが予定されている。CDのサウンドプロデュースはランティスで『ラブライブ!』の音楽制作を手掛けた木皿陽平氏が担当し、ゲームを制作するCygames側のサウンドは元KONAMIで「METAL GEAR SOLID」シリーズなどの楽曲に携わった本田晃弘氏が主に担当している。

作品テーマ曲である「うまぴょい伝説」がテンポが良くて早口の掛け合いが楽しい、いわゆる電波曲っぽい楽曲であることが話題になっているが、「STARTING GATE 01」収録のソロ曲は、競馬らしさの中に心浮き立つようなハッピーを詰め込んだ「恋はダービー☆」から、ささやくように歌いかける繊細な「Silent Star」までバリエーション豊か。前述の本田晃弘氏以外にもMONACAの田中秀和氏、俊龍氏といった、石原コンテンツプロデューサーが信頼するビッグネームが参加しており、サウンドの面でも非常に力が入ったコンテンツであることが伺える。

トークや寸劇に関係性が見えたクイズ「さんれんたん!」

これまでAnimeJapan 2016、二度のマチ★アソビ、Cygames NEXT 2016といったイベントでステージを行ってきた『ウマ娘』だが、単独でのイベント開催は今回が初めて。イベントには「STARTING GATE 01」に参加し、ラジオ『ぱかラジッ!~ウマ娘広報部~』でパーソナリティを務める和氣あず未、高野麻里佳、Machicoが出演。もう一人の出演者、藤井ゆきよが演じる駿川たづなは、ウマ娘たちが通う「トレセン学園 (日本ウマ娘トレーニングセンター学園)」の理事長秘書という設定で、CDドラマやラジオでナレーションや天の声を担当するナビゲーター的な存在だ。

オープニング、レース出走のファンファーレが鳴り響くと、暗転したステージに3人のシルエットが。暗転演出の時、ぴょこっとしたウマ耳の形のシルエットが見えるのはちょっとした発見だ。楽曲は作品テーマ曲の「うまぴょい伝説」。これまで大人数での披露が多かった同曲だが、3人で披露するとメンバーの声質のキュートさが際立つ。ダンスの精度もぐんと上がっていて、「大地けって」のフレーズで地面を蹴る仕草や、「うーーFight!!」で大きく見得を切る感じが印象的だ。

石原コンテンツプロデューサーらしさを感じたのは、背面スクリーンに歌の掛け合いの歌詞が、曲調に合わせた勢いのある書体で全て表示されていたこと。3人の挨拶の際にもキャラクターイラスト・声優名・イラストの三点セットが表示されていて、まだなじみがない人にしっかりと楽曲やキャラクターを認識してもらう意図が伺える。リリースイベントでこれだけきちっとやるのはこだわりが見えるところだ。

歌い終えた3人は、息を切らしながらオープニングの挨拶。新年の挨拶を交えつつ、雨天を「重馬場」にたとえたりするのは『ウマ娘』ならではだ。ここでステージには藤井ゆきよと、馬のかぶりものをかぶった石原コンテンツプロデューサーが登場。藤井の挨拶の際、背後のスクリーンに緑色の制服と帽子姿の駿川たづなのイラストがさらっと表示されたが、実はこれがビジュアル初公開だった。

トークコーナーではラジオ『ぱかラジッ!~ウマ娘広報部~』のコーナー「さんれんたん!」の出張版を行った。お題の三択解答1番~3番の中から、会場の支持率が高い順番を3人が当てるクイズコーナーだが、優勝者には和氣のリクエストに応えて石原コンテンツプロデューサーからお年玉っぽい何かが贈られるとあって、3人とも本気で当てに行く感じだ。一問目は「藤井ゆきよの印象といえば? 1.きれいな人 2.可愛い人 3.変な人」という問題。いきなり藤井が試される展開だが、Machicoは「変であるがゆえにきれいさが引き立つ!」と、藤井が可愛い女の子が大好きだったりの一面にフォーカスした解答。一方、高野が「可愛い→きれい→変」と気を使っている様子が微笑ましかった。和氣は「きれい→変→可愛い」で、それぞれの初イベントならではの距離感が見えて面白い。このコーナー、イベントでは解答のあとに客席が拍手で支持率を調べる形式のため、藤井が客席に圧力をかけてさらに盛り上げていた。結果、支持された回答から順番に「変な人→きれいな人→可愛い人」ということに。よって正解者はなし、なお石原コンテンツプロデューサーは「変な人」で拍手していた。

二問目は「あなた(客席のトレーナー)が3人の新年の願い事で叶えてあげたいのは?」という問題。お願いは回答順に高野が「無課金でガチャのキャラクターが全部出ますように」、和氣が「隣の人に無人島を買ってほしい」、Machicoが「ゆきよが俺だけを見てほしい」というもの。和氣やMachicoの回答だけ見るとシチュエーションが謎だが、これは最初の回答で藤井が高野の手を握って舞台端につれていき、彼氏として(?)一緒にお参りする寸劇を始めたからで、流れで寸劇は全員分3パターン行われた。客席の投票拍手の結果、支持されたのは客席の共感を得たMachicoのお願い! ……なのだが、このコーナーはあくまでクイズ。Machico本人が答えを外す中、回答の頭にMachicoの名前を書く冷静な判断を見せた高野が見事正解となったのだった。

おそらくもっと問題は用意されていた感じだが、藤井と3人がいちゃいちゃする寸劇に大幅に時間を取った結果、コーナーはここまで。しかし客席満足度は非常に高そうだった。この結果、優勝は高野に決まり、お年玉っぽいものをゲットしてほくほくになったところで、藤井と石原コンテンツプロデューサーの出番はここまで。石原コンテンツプロデューサーは3月の「AnimeJapan 2017」ステージにて、ゲーム画面と共にゲームの新情報を明かしていくと予告していた。

そしてステージ後半は再びのライブパートへ。嬉しいソロ曲の初披露だ。トップバッターは和氣の「わたしの印は大本命◎」。のんびりした暖かい曲調で、空高く指をつきあげたり、指さした手をくるくるっと回したり、額に手を当ててどこかを覗き込んだりのハンドアクションがかわいい。見せ場は曲名にもある「大本命◎!」のフレーズで、歌いながら大きなハートを描き、それを客席にぐいっと押し出す仕草がとてもかわいらしくキャッチーだ。

和氣あず未

Machicoの「恋はダービー☆」は、腰に手を当てて生意気盛りな感じのトウカイテイオーらしい空気感と、CD音源か? と錯覚するぐらいの歌唱クオリティの異常な高さが共存するのが流石はMachicoという感じ。もちろん単調ではなく、「マイダーリン!」に込めた気迫や、曲の各所から楽しい!やジェラシー!の感情があふれる表現力、ライブ感もあって、スペシャルとしか言いようがないステージングだ。タイトルにある「恋はダービー☆」のフレーズでぴっと蹄に見立てた(?)ピースサインでキメたのがとても印象的だった。

Machico

「Silent Star」を歌った高野は、ソロのキャラクターソングをステージで歌うのはこれが初めてとのこと。彼女が歌い始めると、静かにささやくように、語りかけるような歌声の世界に会場が聴き惚れる。曲調故に、手を差し伸べたり、ゆっくりと腕を掲げたりの動きもゆったりと。その分、指先の動きや身体の使い方、角度などにとても気を配っている印象で、小指から順番に指を握っていくなめらかな動きがはっとするぐらい印象的だったりする。間奏ではここが見せ場とばかりに、バレエの白鳥を思わせるようなダンスとステップを、あくまでも優雅に見せていた。

高野麻里佳

締めの楽曲は、全員で明るく楽しく「Fanfare for Future!」。3人ともダンスのクオリティが格段に上がっていて、特に高野のキレッキレがソロ曲とのギャップがあって面白かった。今回は3人でのフルサイズ歌唱ということで、センターポジションを入れ替えながら、誰もが真ん中に立つ時間があるパフォーマンスだった。

ゲームとしての『ウマ娘』の詳細は3月のAnimeJapan 2017を楽しみにしたいところだが、石原コンテンツプロデューサーの口調からはゲームのコンテンツとしての質と量にかなりの自信を持っている様子が伺えた。楽曲とパフォーマンスのクオリティと込められた想いから判断する限りは、強く期待していいコンテンツなのではないかと感じる初イベントだった。

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