消費電力測定(内蔵GPU)

最後に消費電力測定結果である。グラフ109がSandraのDhrystoneとWhetstone、グラフ110が3DMark FireStrikeのDemo実行時である。Dhrystone/Whetstoneの方は既にグラフ63でも見た通りなので驚きはないが、3DMarkの方は大きく異なっているのはちょっと驚いた。

もちろんこの中には、CPUの増分もある訳だが、それでもGPUでの消費電力増は20Wくらいある計算になる。この20Wの増分が、ここまで見てきた3D性能の底上げの代償ということになるわけだ。

グラフ111にそれぞれのテスト中の消費電力の平均値、グラフ112に待機時との消費電力差をまとめた。

この数字を使って先ほど同様に、3DMarkのFireStrikeのスコアで性能/消費電力比を求めると

  • Skylake:1288.3 3DMark/76.5W = 16.84 3DMark/W
  • KabyLake:1329.3 3DMark/99.3W = 13.39 3DMark/W

となる。消費電力ではなく消費電力差だと

  • Skylake:1288.3 3DMark/37.9W = 33.99 3DMark/W
  • KabyLake:1329.3 3DMark/59.7W = 22.27 3DMark/W

といった形であるが、いずれにせよKabyLakeでは性能こそ上がるものの、性能/消費電力比はむしろ悪化するというのは内蔵GPUでも同じということが見て取れた。